記事 流通・小売業界 物流志す学生はなんと「0%」、人材不足が加速する物流の根本課題 物流志す学生はなんと「0%」、人材不足が加速する物流の根本課題 2022/01/07 「物流業界への就職を志す学生は0%」──これは、学習院大学経営学科の学生にアンケートを取った結果で、先日行われた4大学合同ロジスティクス・SCM研究発表会において発表された。おそらく多くの学生は、物流業界に対する好き嫌い以前に、物流に無関心なのだ。課題は、小学生から大学生に至るまで物流を学ぶ機会がほとんど無いことにある。筆者を含めた物流従事者の大半が、社会人になってから物流を学んだ人だろう。物流危機が叫ばれる今だからこそ求められる、物流教育の必要性について考えよう。
記事 流通・小売業界 連載:中井彰人の「流通戦国時代を読み解く」 連載:中井彰人の「流通戦国時代を読み解く」 2022/01/01 新型コロナや物価高騰による打撃を受ける中、経営統合を進める企業もあれば、新しい試みにより厳しい状況を打開しようとする企業など、生き残りをかけて小売企業はあらゆる戦略を仕掛けています。本連載「流通戦国時代を読み解く」では、nakaja lab 代表取締役 流通アナリスト/中小企業診断士の中井彰人氏が、小売業界で起きている各社の取り組みをひも解きながら、経営のヒントを探ります。
記事 流通・小売業界 食材マッチングビジネス「ポケマル」、アルゴリズムより「ワクワク」を重視するワケ 食材マッチングビジネス「ポケマル」、アルゴリズムより「ワクワク」を重視するワケ 2021/12/24 「食料生産者が儲からない」という課題を解決すべく、生産者と消費者を直接つなぎ産地直送を可能にするプラットフォームを提供する「ポケットマルシェ(以下、ポケマル)」。同社のような需要者と供給者をマッチングさせる、いわゆる「リボンモデル」をとるビジネスモデルは、いかに供給者と需要者の数を集められるかが、サービスの成否を左右する。同社は、産地直送ビジネスを立ち上げるにあたり、いかに生産者(供給者)と消費者(需要者)を獲得していき、そしてリボンモデルのビジネスを成功させたのか。ポケットマルシェ 生産者・CS部 部長 中山拓哉氏に話を聞いた。
記事 流通・小売業界 深刻すぎる食料生産者の収入事情…なぜ儲からない? 流通システムの難点とは 深刻すぎる食料生産者の収入事情…なぜ儲からない? 流通システムの難点とは 2021/12/22 食料生産者は儲からない──。儲からないがゆえに後継ぎが見つからず、生産者の高齢化とともに廃業に追い込まれる。その結果、生産者は衰退の一途をたどっている。なぜ食料生産者は儲からないのだろうか。その理由は、生産者の売上を吸い取ってしまう「流通システム」の仕組みにある。今回は、生産者の生活を守るため、流通システムの課題解決に取り組む企業の事例を解説する。
記事 経営戦略 「吉野家」と「いきなり!ステーキ」を徹底比較、インフレで苦しいビジネスはどっち? 「吉野家」と「いきなり!ステーキ」を徹底比較、インフレで苦しいビジネスはどっち? 2021/12/17 全世界的な原材価格の高騰を背景に、値上げを発表する事業者が相次いでいる。値上げが続くと消費者の懐も厳しくなるが、事業者も収益の維持に腐心せざるを得ない。事業者がうまく利益を上げられなければ、結局は賃金という形で国民生活に跳ね返ってくるので、事業者にとっても消費者にとっても頭の痛い問題である。
記事 AI・生成AI 急躍進「SHEIN」の影で勢力伸ばす“AI企業”の正体、中国アパレルがもっと爆速になる理由 急躍進「SHEIN」の影で勢力伸ばす“AI企業”の正体、中国アパレルがもっと爆速になる理由 2021/12/13 中国のアパレル業界でAI導入が急速に進んでいる。この流れ作り出したのは、コロナ禍で単独急成長を遂げた「SHEIN」(シーイン)だ。テクノロジーを積極的に導入し、製品企画から販売までをわずか3日で実現する同社の成功を目の当たりにして、縮小傾向にあった業界内も熱を取り戻しつつある。だが、業界の中心にいるのはSHEINだけじゃない。知衣科技が提供する、画像解析でデザインをアシストするSaaS「知衣」(ジーイー)を導入する企業が2000社を超えた。近い将来、中国アパレルのスタンダードにもなり得る「AIアシストデザイン」の全容とは?
記事 流通・小売業界 伸び悩む「ヤマダデンキ」と好調「ヨドバシカメラ」、2社の決定的な違いとは? 伸び悩む「ヤマダデンキ」と好調「ヨドバシカメラ」、2社の決定的な違いとは? 2021/12/08 2020年の家電小売市場の規模は7兆2,800億円(GFK JAPAN社調べ)であるとされるが、家電量販店業界はトップシェアのヤマダデンキの家電売上1兆3,773億円(シェア18.9%)、2位ビックカメラ、3位ケーズデンキ、4位エディオン、5位ヨドバシカメラ、6位上新電機となっている。上位6社合計のシェアは約7割となっており、かなり寡占化が進んだ業界と言える。そんな上位企業が市場シェアを奪いあう厳しい業界で、どの企業が勝ち残るのか。現在業界トップのヤマダデンキは、このまま首位の座を守ることができるのか。
記事 流通・小売業界 物流不動産ビジネスに新たな風、「立地と賃料がすべて」の固定観念は変わるか 物流不動産ビジネスに新たな風、「立地と賃料がすべて」の固定観念は変わるか 2021/11/30 高速道路IC周辺などに真新しく巨大な倉庫を見かけたことがある方も多いことだろう。ECビジネスの拡大などを背景に、ここ数年、日本各地において倉庫・物流センターの建設ラッシュが続いている。このような物流センター・倉庫など物流関係不動産の建築、売買、賃貸、リノベーションなどを、物流不動産ビジネスと呼ぶ。物流不動産営業の世界では長らく「立地と賃料で営業が決まる」と言われ続けてきたが、ここに来て物流センターを借りるテナント企業に対して、積極的に提案営業を仕掛けていこうという流れが生まれ始めた。日本GLPの事例を交えながら、物流不動産の未来を考えたい。
記事 新製品開発 マクドナルドのプロダクトマネジメント論、なぜ「No」と言えない開発責任者はダメか? マクドナルドのプロダクトマネジメント論、なぜ「No」と言えない開発責任者はダメか? 2021/11/29 反響のある商品を生み出すには、プロダクトマネージャー(PM)による「プロダクトマネジメント」が不可欠だ。商品開発を率いるPMには、日々「こんな機能を追加してくれ」や「見た目をもう少し若者向けにしたら良いのではないか」など、関係者からさまざまな要望が飛んでくる。しかし、安易にすべてを受け入れてしまうと商品の価値毀損にもつながってしまうため、こうした要望を「断る」コミュニケーション能力が重要になるのだ。ここでは、日本マクドナルドの公式アプリのPMを務める飯沼亜紀氏が、自身の経験を踏まえて効果的に「No」を伝える技術を語った。
記事 新製品開発 サントリー食品の「商品開発の哲学」、ペルソナ設定より大事な「遊び心」とは? サントリー食品の「商品開発の哲学」、ペルソナ設定より大事な「遊び心」とは? 2021/11/16 日々、企業の商品開発担当者は、消費者に“刺さる”プロダクトを生み出すため、顧客ニーズや関連商品の販売実績などからペルソナを設定したり、手にとりたくなるようなデザインを考えたりと、あらゆる取り組みをしている。そうしたプロダクトづくりにおいて、社内初のデジタルプロダクトの「SUNTORY+(サントリープラス)」で大きな成功を収めた、サントリー食品の商品開発の哲学に迫る。
記事 流通・小売業界 洋菓子店ガトーフェスタ ハラダの食品ロス対策、ムダのない「売れる菓子作り」の秘密 洋菓子店ガトーフェスタ ハラダの食品ロス対策、ムダのない「売れる菓子作り」の秘密 2021/11/15 食品ロス(フードロス)の問題が深刻化している。消費者である私たちが「食べ残し」や「無駄な消費」を減らそうと意識することも大事だが、それだけでは解決できない。フードロスの課題解決には、生産・販売・流通に携わる企業の協力が必要不可欠なのだ。それでは、企業はどのようにフードロスの問題に取り組むべきか。今回は、フードロスを引き起こす原因となっている「ダメすぎる消費者心理」を踏まえたフードロス削減で成果を上げた洋菓子メーカー「ガトーフェスタ ハラダ(群馬県)」の事例を紹介する。
記事 デザイン経営・ブランド・PR よく売れる「商品陳列・ディスプレイ」の法則、絶対外せない「商品並べ方」2つのコツ よく売れる「商品陳列・ディスプレイ」の法則、絶対外せない「商品並べ方」2つのコツ 2021/11/11 小売企業にとって“品揃え”は立地戦略と価格戦略にならぶ重要な戦略と言われている(注1)。つまり、いくら立地が良く、魅力的な価格で販売していても、“品揃え”が魅力的でないと競争優位には立てないのである。今回はこの品揃えにおける注意点と効果的な品揃えのポイントについて、海外の先進的な研究事例を交えて紹介する。
記事 流通・小売業界 「フィジカルインターネット」で変わる日本の物流、2030年には業界一変か 「フィジカルインターネット」で変わる日本の物流、2030年には業界一変か 2021/11/10 2021年10月6日、経済産業省は、「第1回フィジカルインターネット実現会議」を開催した。「フィジカルインターネット」とは、インターネットの仕組みをまねて、物流を最適化しようとする試みで、物流の究極の形の1つという見方もできる。本稿では、フィジカルインターネットの概念と、現業の運送会社、倉庫会社に対してどのような影響をもたらすのかを考えていこう。
記事 流通・小売業界 マツキヨとココカラファイン経営統合で大混戦、ドラッグストア業界の頂点となるのは? マツキヨとココカラファイン経営統合で大混戦、ドラッグストア業界の頂点となるのは? 2021/11/01 2021年10月、マツモトキヨシホールディングスとココカラファインが経営統合し「マツキヨココカラ&カンパニー」が発足した。かつてのトップ企業ながら、直近では業界6位となっていたマツモトキヨシが、ココカラファインとの統合でトップクラスに復帰した形だ。これまでもM&Aを繰り返しながら順位が目まぐるしく入れ替わってきたドラッグストア業界だが、同社の誕生により勢力図はまたも大きく変化した。競争激化するドラックストア業界で、今後どの企業が「大都市マーケット」で首位を獲得するのだろうか、どの企業が「郊外マーケット」で首位を獲得するのだろうか。
記事 流通・小売業界 なぜドライバーの負荷を軽減する「中継輸送」が普及しないのか、最大の障壁は… なぜドライバーの負荷を軽減する「中継輸送」が普及しないのか、最大の障壁は… 2021/10/06 前回の解説記事では、中継輸送がどのような仕組みであるか解説した。中継輸送は1つの輸送工程を、複数のドライバーがリレーしながら担う輸送方式で、長距離輸送を担うトラックドライバーや運送会社の負担を減らすことが期待される。だが実際に行うのはそう簡単ではなく、普及にはまだまだ障壁が存在する。本稿では、中継輸送における課題と、「コンプライアンス違反する運送会社」という難敵について述べる。
記事 流通・小売業界 中継輸送とは何かわかりやすく解説、事例やメリットは?なぜ国交省が期待するのか 中継輸送とは何かわかりやすく解説、事例やメリットは?なぜ国交省が期待するのか 2021/09/24 トラックドライバーの人材不足は、依然として深刻な状況にある。厚生労働省によれば、2021年7月における「自動車運転の職業」の有効求人倍率は2.07倍。全産業の有効求人倍率が1.02倍だから2倍である。背景には、職業としてのトラックドライバーの不人気がある。この状況を改善するために国土交通省が期待をかけているのが、「中継輸送」だ。同省の資料では、中継輸送はトラックドライバーの厳しい労働環境を改善し、労務負担を軽減する方法の1つであると位置づけられている。
記事 流通・小売業界 ベルク vs ヤオコー、埼玉県発の「郊外型・食品スーパー頂上決戦」の結末とは? ベルク vs ヤオコー、埼玉県発の「郊外型・食品スーパー頂上決戦」の結末とは? 2021/09/22 2 食品スーパー業界は、他の業界とはまったく異なる競争原理が働いている。たとえば、全国の食品スーパー売上トップに君臨するライフコーポレーションですら、全国エリアを制覇しているわけではなく、出店エリア以外ではまったく認知されていない。このように、大手食品スーパーであっても勢力圏が限定的であるために、あまり大手企業同士が直接対決をするような状況は生まれにくいのだ。しかし、関東エリアには、勢力圏が重なり直接対決をしている大手企業が存在する。それが、「ベルク」と「ヤオコー」だ。両社の争いから、食品スーパー業界における戦い方のポイントを解説する。
記事 デザイン経営・ブランド・PR 買い物客が得する「コスパが良いお店」…それなのに儲かるカラクリとは? 買い物客が得する「コスパが良いお店」…それなのに儲かるカラクリとは? 2021/09/08 よく耳にする「コスパが良い」という言葉だが、具体的に「コスパが良い」とはどのような状態のことを指すのだろうか。単に「安い」こととは、何が違うのだろうか。また、買い物客に「コスパが良い」と感じてもらうことは、どれほど店舗の売上アップにつながるのだろうか。今回は、買い物客にとってはどちらもお得な「コスパが良い」と「安い」の違いを整理しつつ、店舗が「コスパ」や「安い」を追求することで得られる効果を解説したい。
記事 流通・小売業界 スーパーマーケットの軒並み「減収減益」で示された、店舗小売の厳しすぎる現実 スーパーマーケットの軒並み「減収減益」で示された、店舗小売の厳しすぎる現実 2021/09/02 中国のスーパーマーケットが軒並み減収減益となり、苦しい経営を迫られている。近因としては、ご近所同士でまとめ買いができるECビジネス「社区団購」の広がりがあるが、その背景には「新小売」の台頭がある。現在の苦境が一時的な落ち込みではなく、構造的に問題があることは明白だ。スーパー側も宅配サービスに対応するなど対策はしているが、宅配事業の黒字化にこぎ着けている企業は少なく、生き残る処方箋を誰も示せていない。中国の小売業は、もはや一部の集客力のあるブランドを除いて、店舗小売だけでは生き残っていけない時代に突入した。
記事 リーダーシップ なぜナイキはNo.1になれたのか?「勝利」を追求した創業者に学ぶ「自分を鼓舞する力」 なぜナイキはNo.1になれたのか?「勝利」を追求した創業者に学ぶ「自分を鼓舞する力」 2021/08/30 2 コロナ禍での開催となった東京五輪2020、さまざまな問題があったものの、現在開催中のパラリンピックでも多くのアスリートたちが活躍する姿を見せてくれています。スポーツの世界において、アスリートとともに激しい戦いを繰り広げているのがスポーツ用品メーカーです。その中でも圧倒的存在感を放つナイキは、1人のランナーの「とにかく負けたくない」という思いから始まりました。スポーツ界に革命を起こしたナイキの創業者、フィル・ナイト氏の人生から「戦い続ける理由」と「自らを鼓舞する力」を学びます。
記事 流通・小売業界 「無事故」を当たり前にするために…高ストレスのトラックドライバーを誰が守るのか 「無事故」を当たり前にするために…高ストレスのトラックドライバーを誰が守るのか 2021/08/18 運送会社にとって、「安全」は絶対正義である。安全を保つこと、すなわち事故を起こさないことが当然とみなされており、運送会社が安全のために費やす膨大な努力と手間は、世間一般では理解されにくい。高止まりする安全への要求に対し、運送会社はどのように応えれば良いのか? 本稿では、筆者が経験した実例を踏まえながら安全対策のために必要な教育と仕組みの考え方、そして悩ましいヒューマンエラーの撲滅に対し、ビッグデータを用いたアプローチを紹介しながら考えていきたい。
記事 流通・小売業界 中国EC最大手「ピンドゥオドゥオ」の緻密すぎる戦略、なぜ赤字でも大幅割引するのか 中国EC最大手「ピンドゥオドゥオ」の緻密すぎる戦略、なぜ赤字でも大幅割引するのか 2021/08/16 低価格が売りの共同購入型EC「拼多多」(ピンドゥオドゥオ)が年間アクティブユーザー数でアリババを抜き、中国で利用者No.1のECとなった。拼多多は赤字経営でも知られているが、大型還元キャンペーンを続け、実質的に大幅な割引販売を続行している。上場を果たし、シェアを獲得した企業がこのような大型還元を続けるのは珍しい。なぜ、拼多多は下剋上を達成した今も大型還元を続けるのか。そして、なぜ大型還元を続けても破綻しないのか。同社の財務報告書を読むと、そこには緻密な計算があった。
記事 デザイン経営・ブランド・PR 小売店の超重要な「価格戦略(プライシング)」、 “お買い得”と感じさせる5法則 小売店の超重要な「価格戦略(プライシング)」、 “お買い得”と感じさせる5法則 2021/08/12 小売業にとって「価格戦略」こそが、立地戦略や品揃え戦略を超え、最重要戦略という指摘もある。価格戦略のアプローチには、(1)「できるだけ低価格で顧客に商品を提供するために、低い仕入れ価格で調達したり販売管理費を抑えるたりする方向」と、(2)「売場で顧客に“お得だと思わせる”という方向」の2つがある。今回は、(2)の“お得感”を感じてもらう方法を事例を交えながら解説する。
記事 流通・小売業界 中国で白熱「ご近所さんでまとめ買い」ビジネス、主要テック企業が続々参入のワケ 中国で白熱「ご近所さんでまとめ買い」ビジネス、主要テック企業が続々参入のワケ 2021/08/10 中国で「社区団購」と呼ばれる、ご近所さん同士でまとめ買いをするECサービスが話題だ。アリババ、テンセント、拼多多(ピンドゥオドゥオ)といった主要テック企業が相次いで参入、多額の資金を投下し、激しいシェア獲得争奪戦を繰り広げている。シンプルなビジネスモデルながら、地域課題をも解決する可能性にも注目されていたが、競争激化により不当な価格表示などで中国国家市場監督管理総局(市場監管総局)に罰金を科される企業も出ている。なぜ、テック企業はそこまでしてこのビジネスに熱を入れるのか。目が離せない社区団購の仕組みを解説しよう。
記事 流通・小売業界 TSUTAYAのデータ活用戦略、7000万人分の会員データをAIに生かせるか TSUTAYAのデータ活用戦略、7000万人分の会員データをAIに生かせるか 2021/08/06 1 TSUTAYAで知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)は「書店ゼロの街をなくす」という構想を掲げ、書店における利益構造の改革に挑んでいる。「T会員7000万人」という圧倒的なデータをもとに、今どのような施策を行っているのか。CCC 蔦屋書店カンパニー BOOK本部長の鎌浦慎一郎氏が、書店の「改造計画」を単独インタビューで明らかにした。
記事 流通・小売業界 イオンの「まいばすけっと」出店拡大で、首都圏コンビニ加盟店が大ピンチのワケ イオンの「まいばすけっと」出店拡大で、首都圏コンビニ加盟店が大ピンチのワケ 2021/08/05 最近、「まいばすけっと(以下、まいばす)」というミニスーパーの増殖が著しいことに気づく。まいばすとは、コンビニと同程度のスペースに、生鮮から惣菜までの食品スーパーの取り扱い商材を凝縮して提供するミニ食品スーパーだ。イオングループ(以下、イオン)のまいばすは、基本東京23区、川崎市、横浜市にしか出店していないため、馴染みが薄い人もいるかもしれないが、2021年2月期決算で921店舗、売上1994億円と、すでに一大勢力となっている。そんなまいばすが、現在コンビニの近隣に出店を増やしている。なぜ、まいばすをコンビニのそばに作るのか。イオンの狙いを解説する。
記事 営業戦略 【独占】「書店ゼロの街をなくす」TSUTAYAの挑戦、実現させる“収益のカラクリ”とは 【独占】「書店ゼロの街をなくす」TSUTAYAの挑戦、実現させる“収益のカラクリ”とは 2021/08/05 1 書店が街から減り続けている。2000年には2万1,600店舗だった書店の数は2020年には1万1,024店舗と、20年間で約50%まで縮小した。地方では、住民の高齢化と過疎化が進み、さらに日本の人口は今後減少していく。その中にあって「書店ゼロの街をなくす」という構想を掲げたカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC) 蔦屋書店カンパニー BOOK本部長 鎌浦慎一郎氏に独占インタビューを実施した。
記事 地方自治体・地方創生・地域経済 日本人の生活が苦しいホントの理由、なぜ「減税」は当てにならないのか? 日本人の生活が苦しいホントの理由、なぜ「減税」は当てにならないのか? 2021/08/03 日本経済の長期低迷が続き、賃金が上昇しない中、税や社会保障などの負担が重くのしかかるようになっている。だが諸外国と比較すると、実は日本の国民負担率はそれほど高くない。では、なぜ日本では税や社会保障の負担について重く感じるのだろうか。背景には、世代間格差の存在とイノベーションの停滞という構造的な要因がある。
記事 製造業界 EC強者モノタロウの凄すぎる「ズラシ戦略」、なぜ着実にファンが増えていくのか? EC強者モノタロウの凄すぎる「ズラシ戦略」、なぜ着実にファンが増えていくのか? 2021/07/26 世の中は新型コロナの影響で厳しい局面を迎える中、無人棚搬送ロボットや自動梱包機など、自動化・省力化のための最新鋭設備を導入すべく、総額90億円を超える最新型倉庫の稼働に踏み切った企業がいる。コロナでも成長の手を緩めない、その企業の名はMonotaRO(以下、モノタロウ)だ。工具のアマゾンとも呼ばれ、急成長を遂げている企業である。なぜ、コロナ禍でも成長し続けることができるのだろうか。モノタロウの成長のワケを探ると、そこには、優れた「ズラシ戦略」があった。図表を使って、同社の強さの秘密を解説する。
記事 製造業界 モノタロウが「配達時間短縮」にこだわるワケ、「時短」がもたらす絶大な効果とは? モノタロウが「配達時間短縮」にこだわるワケ、「時短」がもたらす絶大な効果とは? 2021/07/20 工具通販で知られるMonotaRO(以下、モノタロウ)は、製造業や工事業現場の人間にとってなくてはならない存在となっているが、同社はいかにして現在のポジションにまで登り詰めたのだろうか。同社の歴史を紐解くと、市場課題をしっかり見極めた先の“優れた事業選択”があった。 モノタロウのビジネスの成り立ちや、「リードタイム短縮」を重視する理由について、同社 代表執行役社長の鈴木雅哉氏に話を聞いた。