記事 ロボティクス ロボットのサービス化「RaaS」も台頭、なぜ米国ではロボットビジネスがうまくいくのか ロボットのサービス化「RaaS」も台頭、なぜ米国ではロボットビジネスがうまくいくのか 2017/05/23 第1回ではマクロ動向としてのアメリカ政府のロボットに関する政策や研究開発の方針、第2回ではミクロ動向としての製造、サービス、医療・ヘルスケア領域の企業の事例を紹介してきた。今回は、これらの動向から学び取れることを確認していきたい。浮かび上がってきたポイントは「ユーザー起点でのデザインやビジネスモデルの再構築」、「知覚・判断機能の付加によるロボットの価値の拡張」、「組織を越えた基盤作りやサポート体制の整備」といったことだ。
記事 ロボティクス 「ドローンを通じて産業を興したい」中国・深センとの協力で拓くドローンの未来 「ドローンを通じて産業を興したい」中国・深センとの協力で拓くドローンの未来 2017/05/11 中国・深センは、世界的に有名なDJIを筆頭に、ドローン企業だけで300社が集積する地域だ。ドローンによる新たな空域活用や既存産業との結びつきが注目される中、一般航空産業も深センの重点産業になっている。「第2回ジャパン・ドローン2017」に登壇した一般社団法人日本ドローンレース協会(Japan Drone Racing Association-JDRA)理事/海外事業責任者の川ノ上 和文氏、同協会代表理事 小寺 悠氏に加え、深セン市航空業協会(Shenzhen Aviation Association-SZAA)会長 朱 慶峰氏にインタビューを行ったので、講演の内容と併せて、中国で発展が著しいドローンと一般航空産業の将来、日本のドローン業界との結びつきについて紹介しよう。
記事 ロボティクス Mission ARM Japanは「Googleインパクトチャレンジ」から「電動義手普及率20%」へ挑む Mission ARM Japanは「Googleインパクトチャレンジ」から「電動義手普及率20%」へ挑む 2017/04/26 テクノロジーを活用して社会問題の解決に挑むNPOを支援するプログラム「Googleインパクトチャレンジ」。日本開催のものでは、2015年3月に選出された4団体がそれぞれ5,000万円、ファイナリストの他6団体が2,500万円の助成金を手に入れた。その1つ、「3Dプリンターでつくる義手」プロジェクトを進める特定非営利活動法人「Mission ARM Japan(以下、MAJ)」の活動報告会がDMM.make AKIBAで行われた。exiiiからMAJに移り、筋電義手「HACKberry」の開発を進める近藤玄大氏、MAJ Agency Labの小笠原祐樹氏、および今井剛氏が、義手開発の現状と可能性を語った。
記事 ロボティクス 家庭用ロボットに求められるものとは何か? ロビ2とアトムの違いから見えるもの 家庭用ロボットに求められるものとは何か? ロビ2とアトムの違いから見えるもの 2017/04/26 ユーザーが自分で組み立てる家庭用コミュニケーションロボットが2つ、今年登場した。大成功した前作を受けて発売された第2弾であるデアゴスティーニ「ロビ2」と、日本人なら誰もが知る有名キャラを使った講談社「ATOM(アトム)」である。市場が受け入れるのは果たしてどちらか。見ればわかる外見の違いに加えて、ロボットとしての機能の違いもおさえておこう。2つのロボットから両社の市場の捉え方、アプローチの違いが透けて見える。
記事 ロボティクス テラドローン 徳重氏が「日本企業にはドローンビジネスが向いている」と考える理由 テラドローン 徳重氏が「日本企業にはドローンビジネスが向いている」と考える理由 2017/04/25 ドローンビジネスは本格化直前の今が参入のチャンスだ。しかし、これより遅れれば後はない。日本は様子見をやめて本気を出せ──。そう熱く語る徳重 徹氏は、電動バイクの製造・販売であっという間に国内シェアを制し、すぐさま海外へと展開したテラモーターズの創業社長だ。そんな徳重氏が次に起ち上げたのは、「産業ドローン」をドメインとするテラドローン。「第2回ジャパン・ドローン2017」に登壇した徳重氏に単独インタビューを行い、ドローンに挑む理由と市場の可能性、ドローンビジネス成功のポイントなどを伺ったので、講演の内容と合わせて紹介しよう。
記事 ロボティクス 食品業界も注目、川崎重工業の産業ロボット「duAro(デュアロ)」はなぜ売れるのか 食品業界も注目、川崎重工業の産業ロボット「duAro(デュアロ)」はなぜ売れるのか 2017/04/24 川崎重工業といえば、日本の産業ロボット業界をリードしてきた存在だ。大小問わず多種多様なロボットを取りそろえる同社だが、これまでのロボットは導入までに何か月もの時間がかかり、ライフサイクルが短い製品の生産には使えなかった。このような問題を解決すべく開発されたのが、双腕スカラロボットの「duAro(デュアロ)」だ。1本の軸に2本の腕を持ち、人と共存できる、移設が簡単といった特長を持つ。2015年に販売が開始されて以降、食品業界を中心に話題を集め、累計2000台以上を売り上げるデュアロだが、実は意外なほどに短期間で開発された産業ロボットだった。
記事 ロボティクス ドローンの農業活用メリットはどこにあるのか? ドローン・ジャパン春原久徳氏が解説 ドローンの農業活用メリットはどこにあるのか? ドローン・ジャパン春原久徳氏が解説 2017/04/19 日本の農業現場では、就農者の高齢化や就農人口の減少が問題となっている。そんな中で、農地面積の増加に伴う効率化や、経験が浅い就農者のための営農伝達の手段が求められている。今後、農業の産業化を推進していくためには、農業の情報化も避けて通れない道だ。その課題を解決するために、最先端のドローンを組み合わせた農業の取り組みが注目を浴びている。しかし、農業のドローン活用に本当にメリットはあるのか。ドローン・ジャパンの会長 春原久徳氏が「ドローン×農業」の現在と未来について解説した。
記事 ロボティクス ドローン勢力図は描き変わるのか? ドローン界のApple VS Androidの行方やいかに ドローン勢力図は描き変わるのか? ドローン界のApple VS Androidの行方やいかに 2017/04/18 いま、ドローンのビジネス利用はどんどん進んでいる。ハードとしてのドローンの進化もさることながら、ドローンを活用したサービス、また、そのサービスを支えるビジネスも勃興している。ドローン市場は5年後には4倍に成長すると予測され、さらにそれを支えるテクノロジーは3つの方向に分かれ始めた。これからのドローンビジネスはどうなっていくのか? ドローン・ジャパン 取締役会長であり、セキュアドローン協議会会長を務め、ドローンコミュニティ「ドローンクラスター」を主宰する春原 久徳氏が解説する。
記事 ロボティクス アメリカのロボット事例まとめ、製造・物流・サービス・農業・医療でどう使われているのか アメリカのロボット事例まとめ、製造・物流・サービス・農業・医療でどう使われているのか 2017/04/05 前回はアメリカのロボット政策をマクロの視点から捉え、キーとなるロードマップ「From Internet to Robotics」について紹介した。今回はミクロの視点で、特に成長が著しい製造、サービス、農業、医療・ヘルスケアについて、足元ではどのようなイノベーションが起こっているのか、具体的な企業の動向を見ていく。また、勃興するスタートアップの背景には、失敗例も含めて過去の研究開発投資から生まれた技術・人材基盤が存在する。こうした近年のロボットスタートアップブームを下支えする基盤の歴史的経緯についても紹介していこう。
記事 ロボティクス 人工知能は、製造業のロボット活用をどう進化させるのか? 動きを「自動生成」へ 人工知能は、製造業のロボット活用をどう進化させるのか? 動きを「自動生成」へ 2017/04/04 労働力人口の減少などに伴って改めてロボットに注目が集まっているが、製造業分野での活用は古くからあり、決して目新しいことではなかった。しかし、人工知能(AI)の進化とともに、従来ロボットを導入する際に課題となる「動作のプログラミング」を自動化できるようになってきたため、まったく新しい適用分野が模索されている。AIはロボットをどのように進歩させるのか。今回は特に製造業分野での活用可能性を眺めてみよう。
記事 ロボティクス エアロセンスが解説 測量、建築、点検、輸送における具体的なドローン活用事例と課題 エアロセンスが解説 測量、建築、点検、輸送における具体的なドローン活用事例と課題 2017/03/29 いまや、ビジネス分野での幅広い活用が進むドローン。測量、建築、点検、輸送などで注目されているが、具体的にそれらの分野でどのようにドローンが活用されているかは知らないビジネスパーソンも多いのではないか。エアロセンス 取締役 嶋田悟氏が、各分野における詳細なドローン活用事例を紹介し、今後の課題を解説する。
記事 ロボティクス ドローンのビジネスインパクトまとめ 市場規模、法整備、センサ、配送、災害対応まで ドローンのビジネスインパクトまとめ 市場規模、法整備、センサ、配送、災害対応まで 2017/03/24 フロスト&サリバンが選出した「TechVision:世界を変革するトップ50テクノロジー」の中に、ドローンがある。同社は、ドローンの社会的影響をIoTと同レベルであると評価している。いまでは趣味用途にとどまらず、物流、農業、災害対策など、あらゆる産業で注目されるようになったドローン。しかし、ドローンとラジコンヘリコプターの違いがわからない、国内の法整備がどこまで進んでいるのかよくわからない、というビジネスパーソンも多い。そこで、フロスト&サリバン ジャパン 成長戦略コンサルティングマネージャの伊藤 祐氏と同アシスタントの石井 明日夏氏が「商業用ドローン」とそのビジネスインパクトを解説する。
記事 ロボティクス 米国ロボット政策の今後を知るには「From Internet to Robotics」を読むべきだ 米国ロボット政策の今後を知るには「From Internet to Robotics」を読むべきだ 2017/03/06 ドナルド・トランプがアメリカに製造業を取り戻せたとしても、製造業を含むあらゆる産業でのロボット活用は止まらない。「インターネットの次」として期待されるロボットに対し、アメリカでは研究開発ロードマップを連邦政府が掲げ、業界団体・アカデミア・企業との連携も進められている。本連載では、ミクロ・マクロ環境の視点を通じて、ロボットビジネスのポイントを整理したい。初回は政府や業界団体の動向など、マクロ環境について振り返る。米国でも海を渡ってやってくるロボットに危機意識を募らせ、イノベーション促進を図る活動があちこちで見られるようになってきた。
記事 ロボティクス コミュニケーションロボット業界が先達から学ぶべき「道具は使いよう」 コミュニケーションロボット業界が先達から学ぶべき「道具は使いよう」 2017/03/03 各社によるロボットビジネスへの果敢なチャレンジが続いている。新知見が得られたと意気込みを語る人たちもいる。たしかに机上で考えるだけではなく実際に導入して動かしてみなければ分からないことは多い。だがそれはかつて起きたことの同工異曲ではないのかと考えてみたほうがいいかもしれない。歴史が浅いコミュニケーションロボット業界だが、それでも先達から学べることはある。
記事 ロボティクス 三井住友海上がロボットに注力の理由、ビルメンテ事例で見えた人との住み分け 三井住友海上がロボットに注力の理由、ビルメンテ事例で見えた人との住み分け 2017/03/02 現場へのロボット導入といえば、イメージしやすいのは工場にずらりと並ぶアームロボットだろう。しかし、今は次世代型ロボットと呼ばれる小型で多機能なロボットが数多く登場し、あらゆる業界に普及し始めている。この普及過程において重要なのが、ニーズを持つユーザーとロボットメーカーのマッチングだ。多くの業界を知っており、なおかつロボットの重要性を知っていなければならないため、効果的なマッチングを進められるプレイヤーは限られる。そのひとつが三井住友海上火災保険であり、連携しているのが合同会社ビジネス実践研究所による「RobiZyプロジェクト」だ。
記事 ロボティクス 千葉大 野波健蔵教授が語る「空の産業革命」 ドローン物流は実現するか? 千葉大 野波健蔵教授が語る「空の産業革命」 ドローン物流は実現するか? 2017/02/21 小型無人航空機(UAV)は、いまや劇的な変貌を遂げようとしている。ドローンの出現によって「空の産業革命」と言われる時代を迎えたからだ。東京オリンピックを迎える2020年までに、ドローンはどこまで進展するのだろうか。ラスト10マイルをドローンで集荷したり、宅配する新たな時代がついに到来するのか? 千葉大学の野波 健蔵教授が、その道筋と最新ドローン技術について語った。
記事 ロボティクス 未来の成長産業市場とは?――未来技術がもたらす世界を予測する 未来の成長産業市場とは?――未来技術がもたらす世界を予測する 2017/02/14 21世紀に入り、科学技術は加速度的なスピードで進化を遂げています。特にITの進展に伴って、これまで夢物語として考えられていた未来の世界が、今世紀半ばには本当に実現しそうな勢いです。RSコンポーネンツ(以下、RS)では、これから数十年間内の未来に登場するであろう新たなテクノロジーを予測し、インフォグラフィックで紹介しています。果たして、これから先の未来どんなものが市場に登場し、私たちの身の回りの世界を変えてくれるのでしょうか?
記事 ロボティクス 2020年までに世界ロボティクス関連市場で起こる10のトレンド 2020年までに世界ロボティクス関連市場で起こる10のトレンド 2017/02/10 人工知能(AI)、センサー、半導体技術などの進化は、産業用ロボットやサービスロボットの能力、性能、自律性、機能、使いやすさ、費用対効果のイノベーションを促進し続けている。こうした中でIDCは、世界ロボティクス関連市場の2017年から2020年の進展を特徴付ける要素や企業の動きなどの予測を提供するレポート「IDC FutureScape: Worldwide Robotics 2017 Predictions」に基づき、2017年以降の10大予測を発表した。
記事 ロボティクス 「ロボット化」のメリットとデメリット、企業での導入はどう進めるべきか 「ロボット化」のメリットとデメリット、企業での導入はどう進めるべきか 2017/01/30 2017年が始まって1ヶ月、今年も早速、ロボット関連のいろいろな講演を聞いている。ロボット活用展示会「第一回ロボデックス」も開催された。展示会場はものすごい混み方だった。今回は、「ロボットを導入する」ということ、いわゆるロボット化、ロボット活用について思っていることを改めて整理して言葉にしておきたい。
記事 ロボティクス 世界のロボティクス市場、21兆円規模に 日本市場は2.3倍に拡大 世界のロボティクス市場、21兆円規模に 日本市場は2.3倍に拡大 2017/01/24 世界のロボティクス関連市場は、2016年の支出額915億ドル(約10.3兆円)から、2020年には1,880億ドル(約21.2兆円)に伸びる見通しとなった。日本を含むアジア太平洋地域は、世界のロボティクス関連市場全体の3分の2以上を占めるという。また、国内市場における2016年の支出額は104億ドルで、2020年には2015年の2.3倍に拡大する見込みだ。IDC Japanが発表した。
記事 ロボティクス 【連載一覧】森山和道の「ロボット」基礎講座 【連載一覧】森山和道の「ロボット」基礎講座 2017/01/01 いまロボットが再び盛り上がっている。どんどん知能化・高度化が進んでいる自動機械の世界に、漠然と興味があるビジネスマンは多いと思う。だがロボットという言葉は漠然としていて、参入するにしても、今のブームをどう捉えればいいのかさえも、わかりにくいかもしれない。この連載では、今のロボットブーム全体の状況を大づかみして理解するための足がかり、枠組みを提供することをねらいとする。
記事 ロボティクス 2016年の「ロボットブーム」とはいったい何だったのか 2016年の「ロボットブーム」とはいったい何だったのか 2016/12/28 半年前から本連載を始めさせてもらったことも一例だが、2016年はロボットブーム、AIブームの年だった。IoTやインダストリー4.0も含め、来年以降もこの流れは続きそうだが、今回は2016年のロボットシーンをざっと振り返ってみよう。お断りしておくが、網羅しているわけではない。だが、だいたいの雰囲気を振り返ることはできるのではないかと思う。ただし、AIやドローン、自動運転は外した。これらやVRなどを含めた自動化の景観は、読者の方々に想像してもらいたい。
記事 ロボティクス アディダスの全自動工場「スピードファクトリー」は何がスゴいのか アディダスの全自動工場「スピードファクトリー」は何がスゴいのか 2016/12/08 スポーツ用品メーカーのグローバル企業であるアディダスがドイツ本社近くに建設した「スピードファクトリー」では、全ての製造工程をロボットが担当しています。ロボットの導入によって人件費が高いドイツでも製造が可能になり、アジア地域で製造した商品を船便で輸送する必要がなくなりました。そのため、1年半かかっていた製造プロセスが数週間にまで短縮されています。低コストな大量生産の仕組みを維持しながら、ユーザーの要望に応じた個別生産を組み合わせる生産方式は、デジタル情報をやり取りして製造プロセスを高度化する「インダストリー4.0」の事例として注目が集まっています。
記事 ロボティクス ドローン・ジャパン春原久徳氏が解説する2020年ドローン市場、産業構造、活用事例 ドローン・ジャパン春原久徳氏が解説する2020年ドローン市場、産業構造、活用事例 2016/12/01 ガジェットとして注目を集めたドローンも、今や開発と活用が進み、IoTの一部としてビジネスシーンでの存在感を増している。IoTと合わせてあらゆる産業での活用が進むドローンビオジネスでは今何が起きていて、これからどうなるのか。ドローンコミュニティ「ドローンクラスター」を主宰し、ドローン・ジャパンの取締役会長も務める春原久徳氏がドローン産業の構造、市場規模、活用事例、具体的な技術をわかりやすく解説する。
記事 ロボティクス 人工知能とロボットの関係、「自動運転」で考えれば分かりやすい 人工知能とロボットの関係、「自動運転」で考えれば分かりやすい 2016/11/28 最近、ロボット以上にブームになっているのが人工知能(AI)だ。ロボットと人工知能はいわば一体。まとめて「ロボティクスと人工知能が未来を変える」的なキャッチフレーズで語られることも多い。だが一方で、「人工知能」と「ロボット」とが頭のなかでまったくくっつかないという人も少なくないようだ。今回は、このへんの話をしておきたい。
記事 ロボティクス 物流ロボットまとめ、「圧倒的な人手不足」による逆境克服から学ぶべきこと 物流ロボットまとめ、「圧倒的な人手不足」による逆境克服から学ぶべきこと 2016/11/04 今回は物流ロボットについて語りたい。これまでにも述べてきたが、今後、どの分野でロボットのさらなる活用が増えそうかと聞かれたら、まず第一に物流分野での伸びが期待されるからである。縁の下の力持ち的な業界で、業界外の人たちからは縁遠いかもしれないが、物流業界でのロボット活用のあり方には、今後の他の業界でのロボット導入にも参考になる点が多い。
記事 ロボティクス ハウステンボス 澤田社長「将来の三ツ星・四ツ星ホテルは『ロボットホテル』になる」 ハウステンボス 澤田社長「将来の三ツ星・四ツ星ホテルは『ロボットホテル』になる」 2016/10/07 ハウステンボス 代表取締役社長、エイチ・アイ・エス 代表取締役会長を務める澤田 秀雄氏に、ロボットへの取り組みを聞いた前回。今回は、「変なホテル」の1年間の具体的な成果と、さらなる改善点、新規ロボットの導入、世界展開などについて聞いた。もはやハウステンボス(以下、HTB)は単なるアミューズメントパークというよりも、ロボットの民間実証フィールドにもなっており、その成果を運用ノウハウごと世界で展開しようという壮大な計画があるようだ。澤田氏は、この世界展開にも大きな自信を見せている。HTBの試みは、サービスロボットのビジネスが、本当にグローバルなものに発展するための試金石になりそうだ。
記事 ロボティクス ハウステンボス 澤田社長が「ハピロボカンパニー」設立で見せるロボットへの本気度 ハウステンボス 澤田社長が「ハピロボカンパニー」設立で見せるロボットへの本気度 2016/10/06 澤田 秀雄氏といえば、エイチ・アイ・エス 代表取締役会長として業界で知られる人物だ。旅行業界のベンチャーとして、格安航空券の販売をはじめ、航空会社・スカイマークエアラインズ(現スカイマーク)を設立するなど、果敢なチャレンジを繰り返してきた。そして現在、同氏が注力するのが、2010年に子会社化したハウステンボス(以下、HTB)だ。赤字続きだったHTBを斬新なアイデアで黒字化し、さらに最近ではロボットを導入した「変なホテル」や「変なレストラン」を建て、ロボット複合アミューズメントパーク「ロボット王国」も完成させた。現在、HTB内のホテルに月の半分ほど居住し、陣頭指揮を取っている澤田氏は、HTBに並々ならぬ思いがあるようだ。同氏に、HTBのロボットビジネスについて話を聞いた。
記事 ロボティクス 専門性の高い「医療分野」のコミュニケーションで、なぜPepperは活躍できるのか? 専門性の高い「医療分野」のコミュニケーションで、なぜPepperは活躍できるのか? 2016/09/30 東京都 豊洲で健診と内科・婦人科・心療内科の外来診療を行う大手町さくらクリニック in 豊洲では、近年、受診者が増加傾向にある乳がん検診に課題を抱えていた。検査結果報告の時間を短縮するためには受診者に乳がんの予備知識を持ってもらうことが重要と考えた同クリニックで導入されたのが、Pepper法人向けサービス「Pepper for Biz」とロボアプリ(Pepper専用に開発されたアプリ)の「Smart at robo for Pepper」だ。
記事 ロボティクス 日本政府の「ロボット政策」まとめ、全省庁の予算から施策まで網羅して紹介 日本政府の「ロボット政策」まとめ、全省庁の予算から施策まで網羅して紹介 2016/09/28 前回は、既存の製造業以外のロボット、いわゆる「サービスロボット」の課題について、一般とメディアの期待とは裏腹に、かなり厳しそうだと述べた。目標とタスクが極めて明確な物流分野以外のサービスロボットの未来は不透明だ。そのほか、これまでの簡単な歴史を踏まえて今回のロボットブームの特徴をまとめて、今後の考え方について述べた。今回は、議論の前提として、日本という国としての方針をざっと見ておこう。