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  • 2023/10/24 掲載

【無料テンプレ】見やすいパワポは「ちょい足し」で作る、「すぐできる」デザイン術

連載:一味違うビジネスプレゼン資料PowerPointデザイン術

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PowerPoint(パワポ)でプレゼン資料を作っていて、「なんだかちょっと物足りない」「がんばったけどいまいち洗練されてない」と感じたことはないでしょうか。実はその資料、「あるパーツ」を足すだけで、簡単に改善することができます。今回は、誰でもできる「ちょい足し」術でプレゼン資料のクオリティを上げる方法を解説します。記事末尾には、無料でダウンロードしてすぐに使えるテンプレートもご用意しています。

執筆:プレゼンテーションデザイナー 吉藤智広

執筆:プレゼンテーションデザイナー 吉藤智広

プレゼンテーションデザイナー。企業のプレゼン資料から国際サミット、カンファレンス等、国内外のプレゼンテーションデザインを数多く手掛ける。プレゼンテーションデザインの国際コンテストPrezi Awards 2018および2019を2年連続最高位で受賞。2022年11月、Microsoft MVPに認定。【Webサイト:https://re-presentation.jp/

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プレゼン資料のクオリティを上げる「ちょい足し」術をご紹介します

実は書籍には書いてない「一味違う」資料作成術

 筆者はプレゼンテーションデザイナーとしてお仕事をしているのですが、非常に多くの方から「プレゼン資料は自分でもそれなりには作れるものの、あと一歩の何かが欲しい」というご相談をいただきます。

 本連載では、そんな悩みを解決する、簡単にまねができて効果の高い「パワポデザイン術」をご紹介していこうと思います。

 さて、「スライドづくり」というとなんとなく一言で片づけられがちなのですが、まずは実際にパワポなどでプレゼン資料を作るときの流れを分解してみましょう。

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プレゼン資料作成の主な流れ

 まずはスライドづくりの前段階として「内容づくり」の工程(ここだけで長い話になってしまいますので今回は触れません)があり、それを踏まえてスライドに載せる言葉や要素を選びます(図内の1)。次に各スライド上で要素を適切にレイアウトします(図内の2)。プレゼン本などで「大切なのは揃えること」と書かれているのがこのパートです。さらに色設定などを追加して強調すべきポイントをより見やすく・分かりやすくします(図内の3)。たとえば「色は3色まで」などのセオリーで説明されているのがここです。

 通常、ビジネスプレゼンとしては図内の3までやれば必要十分ということで、多くのプレゼン関連書籍や記事がここまでしか書かれていません。図内の4の「意匠」や「質感」まで手をかけていくと「一味違う」スライドに仕上がっていくのですが、ここまで実施するのは特別なプレゼンのケースのときのみとされていて、ノウハウとしてはなかなか紹介されていないのが現状です。

 「本や記事を見て自分なりに頑張ってみたけどいまいち洗練されない」ということが起こってしまうのはこんなところに原因があるのです。

 では、普段なかなか紹介されない(4)の部分に少しだけ踏み込んで、その中でも時間をかけずに使いまわしていただけるテクニックとはどのようなものがあるのでしょうか。

パワポ資料の出来栄えがグッと上がる「ちょい足し矢印」とは?

 時間はかけたくないし、スライドをがっつり作り直したいわけでもない。今あるスライドにちょっと手を加えて洗練された感じにしたい、というときに使えるおすすめテクニックが「ちょい足し矢印」です。

 たとえば、必要な情報だけに絞った無駄のないタイトルスライドを作ると、だいたいこういうシンプルな感じになります。

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必要な情報だけに絞ったスライド

 シンプルなのはいいことのはずなのですが、なんというか、ちょっと寂しい感じもしますね。ここまでシンプルすぎると、かえって見る側に「準備不足」「手抜き」「工夫がない」という印象を与えてしまうリスクがあります。こんな時に「ちょい足し矢印」を使ってみると以下のようになります。

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「ちょい足し矢印」を加えたスライド

 サブタイトル「SEO運用データ分析・月次レポート」の後ろに、小さな緑の矢印をつけました。わずかな要素なのですが、これがあるだけでスライドが引き締まります。引き締めという意味だけであればどんな形を置いてもいいのですが、矢印は「次に進む」「伸びる」「上昇する」といったイメージにつながるので、ビジネスプレゼンと相性がよく使いどころを選びません。

 この形の矢印以外にも色々なバリエーションがあります。下図のようにラインで表現するとテック系を連想するイメージに。

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ライン状の矢印だとテック系の印象になる

 配置するときはギュッとコンパクトなサイズにするのが洗練された印象に見せるコツです。

 一方、思い切って大きく「ちょい足し」する方向性もアリです。下図のように思い切り大きく矢印を配置すれば、スタイリッシュに見えますね。

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大きな矢印を足すのもアリです

 中途半端なサイズで使うと野暮ったく見えてしまうので、思い切って小さくか大きくかのどちらかがおすすめです。

【次ページ】経営計画やグラフとも「相性バツグン」?

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