- 2007/03/22 掲載
情報共有で企業はどう変わるのか[第1回/全3回](2/2)
中小企業ではいわゆる家族的な経営が行われており、従業員同士で会話などのコミュニケーションができていると思われがちである。しかしそれは経営者や部門・職場のリーダーの人間性に大きく依存したものである。従って、「必要な時に必要な内容が必要な人に正確かつ迅速に」伝わっているかは疑問である。情報はひとにぎりのキーパーソンに集中し、その人が休んだり退職したりすると、たちまち業務に著しい支障をきたしてしまう。従業員同士の会話が活発であるということはビジネスコミュニケーションがうまくいっていることとは異なる。
企業において対面コミュニケーションは極めて重要でありチームワークの基盤となるものである。しかし、これは当事者の記憶に依存し、閉鎖的でごく限られた人間しかその情報を得ることができない。グループウェアは対面コミュニケーションを補完するものである。
グループウェアの導入に慎重な経営者は、電子メールによる情報伝達が増えると対面コミュニケーションが減り、目の前の机に座っている人にも直接語りかけることをせずメールを送るようになり、グループウェア導入によってコミュニケーションが強化されるのではなく、むしろ減退してしまうのではないかと危惧する向きもある。
《「情報共有で企業はどう変わるのか 第2回」は3月28日公開です。》
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