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  • 2023/03/06 掲載

会議の「迷走」を回避?議論の生産性を「爆上げ」できるキラーフレーズとは

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会議中に、議論が長引いてどんどん論点がズレていったり、逆に議論が煮詰まってなかなか結論に達することができなかったりという経験があるビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。そんな会議の「迷走」を避け、議論を整理できる魔法のようなフレーズがあるのをご存知ですか?このフレーズを使えば、「迷走会議」と決別して、生産的な議論をすることも簡単です。そんなフレーズ2つを『得する説明 損する説明 できる人の話し方、その見逃せない法則』の著者である伊藤 祐氏が紹介します。

執筆:Zenyum Japan 代表取締役社長兼CEO 伊藤 祐(いとう・たすく)

執筆:Zenyum Japan 代表取締役社長兼CEO 伊藤 祐(いとう・たすく)

大学卒業後、外資系コンサルティングファームであるアクセンチュアに就職。周りの人の優秀さや求められる仕事のレベルの高さに圧倒されてしまい、一時は退職を真剣に考えるところまで追い込まれるも、シンガポールやフィリピンでの海外プロジェクト勤務を機に心機一転。スムーズな仕事の進め方やお客様、上司への説明方法などについて独自の仕事術を考案、実践し、評価を一変させる。2016年にフロスト&サリバンジャパンに転職。シニアマネージャーとして各種コンサルティングプロジェクトのリード、セールス、コンサルタントトレーニング等に従事。2019年にはOYO Hotels Japan合同会社(現Tabist)に転職し、戦略企画室長として全社/営業戦略の策定および推進、社内オペレーション改善等を主導。現在はシンガポール発の歯科製品ブランド「Zenyum」の日本法人、Zenyum Japanの代表取締役社長兼CEOとして日本でのビジネス拡大を主導。

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会議が迷走しないフレーズを紹介する
(写真:アフロ)

「テーマ設定」は超有効

 考える範囲がめちゃくちゃ広かったり、言葉の定義があいまいで議論がとめどなく続いてしまいそうな話をしなくてはいけないとき、ありますよね。そんなとき、なんとなく口火を切って始めてしまうと、参加者が好き勝手にしゃべりだして収拾がつかなくなったり、自分自身何について話しているのかわからなくなったりしてしまう可能性があります。

 そのような状況を防ぎ、みんなの意識を集中させるときに使えるのがこの「テーマ設定」です。

 たとえば、それこそ私がこの本をベースに皆さんに講演して差し上げる機会を得たとしましょう。正直、「説明力」というのはかなり広い概念ですし、皆さんそれぞれに違った考え方、課題感を持っているはずです。どのように話を展開していくか、けっこう悩みそうですね。

 そんなときに、この「テーマ設定」を使ってみましょう。

「本日のテーマは“説明力を1時間で上げるための5つのフレーズ”で、考えていただきたいことは、“自分だったらどれが一番使えそうかな?”という絞り込みと、“明日のこのタイミングで実際に使おう”という決意の2点です。これだけ実施いただければ、皆さんの貴重な時間をムダにすることはないと断言できます」

 このように話すことで、単に「説明力についてお話しできればと思います」とフワッと始めた場合に比べて、皆さんの意識をグッと惹きつけることができます。

 これを聞いた方々は、「ああ、ここから1時間で5つのフレーズについて解説してくれるんだな」「で、それを聞くだけではなくて、1つだけでいいので自分にとって最も使えそうなフレーズを選び、かつそれを明日どこで使うか決める、ということをすればいいんだな」と強く思うことになるのです。

テーマを考えるべき2点もとことん「具体的」にする

 「今日はこれを話しますよ」というテーマ設定、および「あなたの側ではこれとこれの2点、考えてくださいね!」というお願いをすることで、聞き手の意識を強力に惹きつけることができます。

 この惹きつけ効果をさらに増すためには、「とことん具体的にすること」が大事になってきます。

 先の例では、テーマは「説明力を1時間で上げるための5つのフレーズ」という形にしましたが、ここでは「1時間」「5つ」という2つの具体的なワードが入っています。

 人は、理解しがたい抽象的な情報はついつい避けてしまいますが、逆に具体的になっていればなっているほど「おもしろそう」「役に立ちそう」と考え、無意識的に惹きつけられてしまうのです。

 抽象的なテーマで話をしないといけないときこそ、このテーマ設定は大活躍します。「ちょっと伝わりづらい話をしないといけないな」というときこそ、実際に使ってみてください。

損する説明
今日は「本を書く」という活動に関する話をしていきますが、いやこれは本当に大変でね・・・・・・。

得する説明
本日のテーマは「サラリーマンが商業出版をするために今日からできる3つのこと」をお話ししますが、みなさんに考えていただきたいことは「なぜ自分は出版をしたいのだろうか?」というそもそもの動機と、「どうしても伝えたいことは何か?」という自分の心の底から湧き上がる想い、この2点です。
【次ページ】「定量&定性」で議論を整理できる

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