株式会社マクニカ マクニカWebソリューションズ　マーケティング 　 鈴木富士雄氏

昨今、検索エンジン窓広告が花盛りである。街中、電車の中、テレビCMなど、いろんな所で検索窓とマウス、クリック音でいっぱいだ。
しかし、成功してるとは言えないのではないか。なぜなら、窓広告のキーワードが検索エンジンの検索表示の上位に来ていないケースがあるからだ。お客様に聞いてみても、良い反応をきいたことがない。
要因として、ほとんどの企業はSEOやPPC（Pay Per Click:クリック課金）に対する効果測定ができていないからだと言える。また、検索キーワードの測定としてページビュー数で評価している点も挙げられる。

従来の広告、例えば小売店舗ではチラシなどによって人が集まればよいというケースが多かった。
しかし、昨今米国では実際の小売店舗でもチラシなどはまかず、成功している企業が出てきている。
それは、

「成功指標」

中心に分析しターゲットを絞っているからだ。 　




現在、企業はサイトカタリストの導入を進めている。その背景のひとつに「詳細な消費者の行動分析ができる」という点が挙げられる。ページビュー、訪問数、単一ユーザ数、ファイルのアクセス数に加え、入り口ページ、出口ページ、ショッピングカートの利用数、申込みを中断してしまった数など、今までシステム管理者中心だったサイト解析にマーケティングデータがとれるようになった点が大きい。

そのため、導入企業にまずおすすめしているのが「現状分析」である。自社のサイトの現状を把握し、そこから改善に向かわなければならない。サイトカタリストを導入し（ASPサービスなので、サーバ購入、設置申請など面倒な事前手続きは不要だ）、1ヶ月も経つとサイトの状況が浮き彫りになる。ほとんどのサイト企画部門の方はまず、驚き、落胆する。

私の10年来のWeb解析の経験では

「インターネットユーザは冷たい」

といえる。プロモーションや良いデザインのサイトでない限りユーザーは2度と戻っては来ないのだ。

サイトカタリストを導入すれば クリックひとつでランディングページの効率が見れる。

SEOやPPCを使ってる企業は多いがそのほとんどのリンク先はトップページや製品ページである。
トップページはページビュー数こそ多いが、検索エンジンで来た割合をしっかり測定する必要がある。有料の場合は効果がない場合が多いだろう。キーワードが増えてくればなおさらである。グーグルハック2にも書いてあるが、効果的なのは1キーワードに1ランディングページである。しかし、これでは作成効率が悪い。

そこでキーワードやメルマガからのランディングページのパターン解析を行う。また、サイトカタリストはキャンペーンごとにもアクセス状況を追跡しているため、どのキーワードがどのランディングページに効いているのかリアルタイムで見ることができる。一番効果的なキーワードとランディングページ、 これで最初にあなたのサイトに来る行動パターンを熟知することができるのである。




サイトカタリストの便利なAB分析機能を使うと、サイト改善が実績として集計されるため、社内へのレポートや説得資料に便利である。すべてのデータは実数値であるため、説得力もある。
次回は、サイトカタリストユーザの成功事例からいくつかご紹介しよう。

なお、このランディングページに対する、オンラインマーケティングについて久々に講演させていただく。
5月18日13:30 東京ビッグサイト 東3ホール2階のDWH&CRM EXPO PRセミナーにお越しいただきたい。立ち見の可能性もあるので、早めに会場に来ていただく事をおすすめする。参加費用は無料である。

ランディングページのトレンドグラフ。 ランディングページへのアクセスも時々刻々と変化を遂げる。

★LPO：Landing Page Optimization（ユーザーが最初に閲覧するページを最適化する手法）