- 2025/09/12 掲載
「ミスりがち」なバイブコーディング、成功に必須のAIエージェント「強化策3選」とは(4/4)
AIエージェントを「うまく動かす」コツ
AIエージェントが適切に行動しないのは、指示の出し方が悪いからだ。AIはなんでも知っている神様ではない。むしろ、人間よりも見える範囲が少ないだけ判断材料が乏しく、指示が曖昧だと間違いを犯しやすい。一番重要なのは、「何が求められているか」「何が問題か」をAIに正しく伝えることだ。
- チャットでいきなり指示を書かない
- どこに問題があるか、手順と場所を明確にする
- スクリーンショットやサンプル画像を使う
- 計画モードを使う
チャットによる指示は情報に抜け漏れが生じやすい。筆者はVS Codeで指示を書くためのテキストファイルを作成し、そこにMarkdown形式でなるべく細かく指示を書いて、必要な情報が揃っているか確認してからチャット欄にコピペしている。AIへの指示は人間と同じで5W1H(Why、Where、When、Who、What、How)を明確にする。エラーメッセージが出ている場合は、それもコピーして渡す。
また、AIエージェントは画像を認識できるものが多い。これも人間と同じで、言葉で伝えるよりスクショやサンプル画像を渡すことでAIの問題理解がかなり向上する。
AIは思い込みや予断でコードを書いて失敗することが非常に多い。それを避けるためには、作業の前の事前調査を徹底させる。Claude Codeなら、新たなタスクはPlanモードに切り替えて「現状のコードを確認してから実装計画を立てなさい」「慎重に原因を調査しなさい」と指示すると、きちんと調査を行った上で、実装計画や修正計画を提示してくる。その提示を読んで、疑問点は質問して確認した上で実行させる。
専門知識も「AIに聞く」が手っ取り早い
技術スタックの選定やルールやサブエージェント、MCPツールを設定するには、かなり専門知識が必要だ。これもAIに依頼しよう。自分が使える一番賢いAIに、どのAIエージェントを使って何をしたいのかを伝え、どうすれば効率化できるか相談しよう。MCPツールのインストール方法もAIに聞けば丁寧に教えてくれる。現在、人気の高いClaude Codeでは、hooksという自動処理やカスタムコマンドなども定義できるので、生成AIが苦手な構文チェックや統一などは専用ツールで自動で行う。これらの設定もAIに手伝って貰おう。
しかし、一番大切なのは自分も成長することだ。設定や開発の作業を通してAIに聞きながら自分も学習しよう。細かいプログラミングを覚えられなくても、プログラム開発でよく使われる「概念」を知るだけで、AIエージェントに出す指示の質が大きく変わる。
ソフトウェア開発はロジカルシンキングの塊だ。バイブコーディングで論理的な思考や問題解決を身につければ、人生や仕事も今よりぐっとうまくいくかもしれない。
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