• 2025/09/15 掲載

「情報戦・世論操作は恐ろしい…」台湾有事描いたドラマ統括Pが語る“戦争のリアル”(3/3)

連載:小倉健一の最新ビジネストレンド

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作品を通して伝えたかった「あること」

──今後の展開についてもお聞かせください。

鄭心媚氏:ドラマの10話に登場したキャラクターの中から何人かを抜粋して、1本の長編映画を制作する計画を進めています。

──私がドラマで気になっている展開としては、自衛隊やアメリカ軍の動向がどう描かれるかです。安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事」と発言し、大きな物議を醸しました。台湾に対して中国の侵略を許せば、次は沖縄です。なのに、日本が台湾有事で何ができるかはグレーゾーンばかりです。映画の中では、自衛隊は台湾を助けに来るのでしょうか?

鄭心媚氏:それは映画を観てのお楽しみですが、まさにその点が重要なテーマの1つになります。日本の自衛隊は正式な軍隊ではないため、その立場や、どこまで防衛行動を取れるのかは非常に曖昧です。もし台湾有事が起きた時、日本がどのように関わるのか、あるいは関わらざるを得なくなるのか。それは日本国内でも大きな議論を呼ぶテーマだと思います。地理的にも経済的にも文化的にも、日台は深く繋がっています。台湾で起きることは、決して他人事ではないのです。

──最後に、日本の視聴者に伝えたいメッセージをお願いします。

鄭心媚氏:東京大学の松田康博教授が、私たちの作品を観てこうおっしゃいました。「『戦争は来る』と覚悟すれば、戦争は来ない。『戦争は来ないだろう』と油断していると、戦争はやって来る」と。今の日本の若い世代は、戦争から遠い時代を生きています。私たち台湾人も、すぐ隣に強大な中国という国家がありながら、どこかで平和ボケしている部分があるかもしれません。このドラマを通じて、平和の尊さと、それを守るために何が必要なのかを、日本の皆さんと一緒に考えるきっかけになればと願っています。

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