- 2026/03/03 掲載
【11分23秒で作戦遂行】イラン攻撃はAIが主導する人類初めての戦争となった
近代戦に深く組み込まれた、AIの脳と神経網
わずか11分23秒、AIが遂行したイランの電撃作戦
イランの作戦遂行において、米パランティア・テクノロジーズが提供するデータ分析基盤「Gotham5」や統合OS「AIP」、そして米アンソロピックの最先端AIモデル「Claude」が中核的な役割を果たした。人間に例えれば、パランティアの分析統合システムが「神経系」の機能を担い、アンソロピックの「Claude」が「脳」の機能を担っている。作戦では、イスラエル軍が開発しパランティアのシステム上で稼働する「Where's Dad?(お父さんはどこ?)」と呼ばれるアルゴリズムが使用されたとされる。Claudeが標的の家族関係、音声パターン、SNS上の行動履歴などの非構造化データを瞬時に分析し、標的が特定の場所に存在するという確信度を算出した。
作戦の初期段階においてイスラエルと米中央情報局(CIA)や米軍が収集したデータを元に、Palantierの「Gotham5」と「Claude」は、宇宙、空、陸、海、サイバー空間、そして人的情報という6つの次元から収集された2.3ペタバイト、およそ1億2000万件に及ぶ断片的な情報を分析した。人間の分析チームであれば100日を要するデータのクリーニングから相関関係のモデリング、高価値情報の抽出に至る工程をわずか90分で完了させている。
標的捕捉の段階では、ターゲットの車列が特定の交差点を通過する際に生じた1.2秒の停止といった、人間の目には留まらない微小な異常をAIが検知した。衛星画像をはじめとする上空からの視覚データ、現地の工作員による人的な諜報データ、長期間の監視記録、傍受された電子シグナル、SNS上のオープンソースデータを包括的に解析し、標的の生活パターンを精密に構築している。こうした分析の中で、極度に慎重であったハメネイ氏とイラン指導部の行動パターンから「わずかな隙」を算出した。
過去6カ月の行動履歴や警護チームのシフト、気象条件などを統合した時系列の予測モデリングを実施し、防空レーダーの死角と警護交代が重なる3分間の隙を特定することで、ターゲットの位置の誤差半径を500メートル以内にまで絞り込んだ。指揮官の意思決定に必要な作戦立案シミュレーション(ウォーゲーミング)も8分で処理され、極超音速の作戦遂行が可能となった。報道によると高精度弾薬と長距離ミサイルを備えたイスラエル軍機が、ハメネイ氏と指導者らがいた別々の場所にある三つの建物を同時に攻撃し、わずか11分23秒でこの作戦は遂行された。
この作戦は、トランプ大統領がアンソロピックのAI製品の連邦政府での使用を即時停止するよう命じた禁止令と同日に実行されており、AIがすでに軍事インフラへ深く組み込まれ、排除が困難な水準に達している実態を浮き彫りにしている。
AIが遂行する近代戦、Claudeが脳となり、Palantierが神経となる
AIが遂行する近代戦において軍事作戦における情報パイプラインは、情報(Intelligence)、監視(Surveillance)、標的捕捉(Target Acquisition)、偵察(Reconnaissance)を統合したISTARという概念で構築されている。センサーが取得した情報を意思決定者へと繋ぐこのシステム全体において、パランティアの「Gotham」や「AIP」は戦場や諜報活動で集められた膨大な非構造化データを人間が利用できる形に変換する「神経網」として稼働している。Claudeはこのパランティアの「神経網」に深く接続され、それを推論し、結論を導き出す「脳」として組み込まれている。
米国政府や軍は、機密性の高い任務においてClaudeやChatGPTといった民間AIモデルを直接作戦システムに導入することはない。連邦政府のセキュリティ認証や国防総省の厳格な情報レベル認証を保有するパランティアのプラットフォーム「Gotham」や「AIP」が、外部モデルを導入するための唯一の承認済み経路、すなわちゲートキーパーとして機能している。独自の認証を持たないテクノロジー企業に代わり、パランティアの枠組みを通すことで、汎用AIモデルが機密ネットワーク上で安全に運用される基盤が構築された。AIは強固なデータプラットフォームの内部に組み込まれることで初めて、その高度な推論能力を軍事作戦に適用できる。
AIによる情報処理能力の向上は、戦争の構造を根本から変化させている。イランの作戦と同様に、ベネズエラにおけるマドゥロ大統領の拘束作戦においても、AIは数週間にわたる監視データや通信傍受情報を統合解析し、首都近郊の地下施設への潜伏を高い統計的確信を持って導き出した。物理的な火力の優位性以上に、分散した膨大なデータを瞬時に統合し、敵の行動を予測してピンポイントで排除する情報の優位性が戦局を決定づける要素となった。
データ収集から攻撃実行までのプロセスをAIが最適化し、軍事的な意思決定を自動化の領域へと押し上げたことで、これからの戦争はアルゴリズムの処理速度と統合プラットフォームの安定性が直接的に国家の安全保障を左右する次元へと突入している。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR