• 2026/04/07 掲載

ExcelやWordも激変「Copilot神アプデ」、大注目「Cowork」は仕事の常識を破壊する…(2/2)

連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術

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OpenAIの新モデル「GPT-5.3」「GPT-5.4」も相次いで実装

 マルチAIモデル戦略への転換は、OpenAIとの関係が終わるものではありません。Wave 3の発表よりも先に、OpenAIの新モデルが立て続けにCopilotに追加されていました。

 OpenAIは、3月3日には「GPT-5.3 Instant」の展開を開始しました。それに伴いCopilotチャットにも「GPT-5.3 Quick response」という名称で追加され、日常会話の回答精度や文章表現の自然さが前世代から改善されています。

 さらに続いて3月6日に「GPT-5.4 Thinking」の展開が開始された際には、こちらもCopilotチャットで「GPT-5.4 Think deeper」という名称で追加されています。このAIモデルは複雑な推論やエージェントワークフローを得意とするモデルで、より難度の高いタスクに対応できます。

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Microsoft 365 CopilotはOpenAIとの連携も保っており、最新のGPT 5.4のAIモデルも利用可能だ
(画像:筆者提供)

 Wave 3の発表よりも前に新モデルが展開されていたことからも、マイクロソフトとOpenAIの関係は今もなお深く続いているように思えます。

最適な「AIモデルの選択」も自動で?

 AIモデルの選択肢が増えることはユーザーにとってメリットです。ただ同時に、新たな「知的負荷」を生み出すことでもあると感じています。OpusなのかSonnetなのか、GPT-5.3 Quick responseなのかGPT-5.4 Think deeperなのか。

 それぞれの得意・不得意を把握し、目の前のタスクに最適なモデルを選ぶということは、実際にはかなりの知識と継続的な情報のキャッチアップを要する行為です。しかも、AIモデルの進化は速く、先月と今月とで状況が異なることも珍しくありません。「常に最適なモデルを選べる状態」を維持し続けることは、ユーザーにとっては現実的ではないのではないかと思っています。

 マイクロソフトは、Wave 3 の発表において「Copilotは、利用者がAIモデルを意識しなくても、タスクに応じて最適なモデルを自動的に適用する」という方向性を明確に示しました。その背景として、「多くのAIツールは単一ベンダーのAIモデルしか利用できない、あるいはタスクごとにユーザーにツールやモードの選択を求めており、それが複雑さを生んでいる」と指摘しています。

 これらの内容から、マイクロソフトが目指しているのは、AIモデルの選択肢を広げつつも、その判断や切り替えをユーザーに負担させないことだと読み取れます。つまり、「モデルの多様化」と「使いやすさ」の両立を、Copilotによって実現しようとしているものだと言えるでしょう。

 実際に、Microsoft 365 Copilotチャットの既定のAIモデルは「自動」が選択されており、GPTのQuick ResponseとThink DeeperをCopilotが自動的に切り替えながら動作するモードになっています。ここがさらに複数ベンダーのAIモデルへと広がることで、ユーザーがモデルを意識せずとも最適な結果が得られる体験に近づいていくはずです。

 Wave 3の発表の中で最も印象的なのは「Copilotはどの企業が作ったAIモデルであるかに関係なく、そのジョブに最適なAIモデルを選ぶ」という言葉です。これが、Microsoft 365 Copilotの大きなロードマップを表しているように感じます。

 マイクロソフトは自社独自のAIモデルを持ちません。他の競合と比べても非常にユニークな立ち位置ですが、それを複数ベンダーのAIモデルを組み合わせて動作させられるという強みとしようとしているようです。

 しかもそれが、Microsoft 365という多くの企業で実績のある管理された環境で動作することは、他のAIプラットフォームにはなかなか真似のできない、Copilotならではの価値になるのではないでしょうか。

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