- 2026/05/21 掲載
OpenAI・アンソロピックら巡る危うい“資金ゲーム”…専門家が警告、IPO最大のリスク
AIバブルを支える「資金循環」の正体
OpenAIが今年予定されているIPOに向けた準備を進めるなか、AI企業とそのサプライヤーの間で結ばれている特異な契約が、収益源への懸念が高まるにつれて重要性を増している。いわゆる循環型の取引構造では、AIサプライヤーが単純に製品やサービスの対価をベンダーに支払うのではなく、ベンダー側がAI企業に資金を支払ったり出資したりする構図となっている。
OpenAIは、エヌビディア、コアウィーブなどとこうした取引を行っている。競合するアンソロピックやxAIも同様の契約を結んでおり、出資企業が将来のコンピューティングリソース契約の確約と引き換えに資本を提供している。
OpenAI「1,220億ドル調達」の裏で進む“囲い込み契約”
この構図は過去6カ月間で顕著に表れている。3月、OpenAIは過去最大規模となる1,220億ドルの資金調達を完了し、アマゾンが最大500億ドル、エヌビディアが300億ドルを拠出した。OpenAIはさらに、アマゾンのクラウドコンピューティング部門AWSとの既存の複数年契約(380億ドル規模)を1,000億ドル拡大し、エヌビディアの次世代チップの導入も約束している。
その3カ月前には、マイクロソフトとエヌビディアが共同でアンソロピックに150億ドルを出資し、その見返りとしてアンソロピックはマイクロソフトのクラウド部門Azureに300億ドルを支出することを確約している。 【次ページ】IPO前に広がる不安…OpenAIは巨額債務を本当に返済できる?
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