• 2026/05/21 掲載

OpenAI・アンソロピックら巡る危うい“資金ゲーム”…専門家が警告、IPO最大のリスク

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OpenAIやアンソロピックがIPOを目前に控える中、AI業界では“出資者が請求者でもある”資金循環が広がっている。巨額出資と引き換えに結ばれる長期インフラ契約は、AI企業の急成長を支える一方で、将来的な巨額債務リスクも膨張させている。専門家は「市場が織り込めていない構造的リスクがある」と警告。AIバブルの裏側で進む危うい“資金ゲーム”の実態とは。
執筆:Morningstar   翻訳校正:ビジネス+IT編集部
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主要AI企業3社(OpenAI、アンソロピック、xAI)における資金流入・流出を図解。矢印は資金の流れおよび提携関係を示す。xAIは2026年2月にSpaceXに買収された
(データ出典:PitchBook、各社提出資料(2026年5月5日時点))
※本記事は、米国モーニングスター社の記事「Ahead of IPOs, AI Giants Keep Making Circular Deals. Here’s Why That’s a Risk」をもとにビジネス+IT編集部が翻訳・再構成したものです。米国モーニングスターの独占的な権利に属しており、私的利用かつ非営利目的に限定します。また、米国モーニングスター及びその関連会社は、本翻訳記事の利用に関して一切の責任を負いません。

AIバブルを支える「資金循環」の正体

 OpenAIが今年予定されているIPOに向けた準備を進めるなか、AI企業とそのサプライヤーの間で結ばれている特異な契約が、収益源への懸念が高まるにつれて重要性を増している。

 いわゆる循環型の取引構造では、AIサプライヤーが単純に製品やサービスの対価をベンダーに支払うのではなく、ベンダー側がAI企業に資金を支払ったり出資したりする構図となっている。

 OpenAIは、エヌビディア、コアウィーブなどとこうした取引を行っている。競合するアンソロピックやxAIも同様の契約を結んでおり、出資企業が将来のコンピューティングリソース契約の確約と引き換えに資本を提供している。

OpenAI「1,220億ドル調達」の裏で進む“囲い込み契約”

 この構図は過去6カ月間で顕著に表れている。

 3月、OpenAIは過去最大規模となる1,220億ドルの資金調達を完了し、アマゾンが最大500億ドル、エヌビディアが300億ドルを拠出した。OpenAIはさらに、アマゾンのクラウドコンピューティング部門AWSとの既存の複数年契約(380億ドル規模)を1,000億ドル拡大し、エヌビディアの次世代チップの導入も約束している。

 その3カ月前には、マイクロソフトとエヌビディアが共同でアンソロピックに150億ドルを出資し、その見返りとしてアンソロピックはマイクロソフトのクラウド部門Azureに300億ドルを支出することを確約している。 【次ページ】IPO前に広がる不安…OpenAIは巨額債務を本当に返済できる?
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