- 2026/05/13 掲載
ソフトバンク グループ、国内企業初の純利益5兆円超え OpenAIへの投資寄与
米OpenAIへの投資が利益押し上げ
利益拡大の要因は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業を通じた投資利益である。投資利益の総額は7兆2865億円に達し、前年比で約2倍に増加した。このうち9割超を米OpenAIに関連する投資利益が占めている。同社は2025年中にOpenAIに対して段階的な出資を実施し、第1回クローズとして100億ドル、第2回クローズとして310億ドルの出資を完了させた。OpenAIの企業評価額の上昇がファンドのポートフォリオ価値を押し上げ、2025年度第4四半期だけで約1.9兆円の純利益を追加計上している。
投資活動を財務面で支えているのは、国内通信子会社であるソフトバンク株式会社の事業基盤である。同社自身の2026年3月期決算も連結純利益が5508億円となり、過去最高を記録した。モバイル通信事業の収益に加え、エンタープライズ部門でのAI・クラウドソリューション需要の増加や、決済サービスであるPayPayの収益化がグループの資金創出力に寄与している。
AIインフラの構築に向けた事業展開も進行している。子会社である英Armの設計に基づく特定のAIタスクに特化した半導体の開発や、OpenAIなどと共同で推進するAIデータセンター構築プロジェクトが進んでいる。グループ内の技術的知見や投資資金を一本化するため、Armのルネ・ハースCEOがソフトバンクグループの国際部門責任者を兼務する人事が内定した。
巨額の投資に伴う財務状況について、同社は保有資産価値に対する純負債の割合を示すLTVを20パーセント程度に抑制していると説明している。これは保有株式の価値上昇と負債圧縮によるものとしているが、S&Pグローバル・レーティングはOpenAIへの追加投資による負債増加を考慮し、LTVが格下げの閾値である35パーセントに達するリスクがあるとして、格付け見通しをネガティブに設定している。
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