• 2026/06/11 掲載

オラクル製品に緊急警告、大学中心に100超の組織が侵入被害

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
米オラクルは2026年6月10日、統合基幹業務システムPeopleSoftの管理コンポーネントに存在するゼロデイ脆弱性の緊急セキュリティ勧告を公開した。この脆弱性を悪用し、サイバー犯罪組織が世界中の大学や大企業など100以上の組織のシステムに不正侵入した。機微なデータの窃取や漏えい被害が確認されており、同社は迅速な緩和策の適用を強く呼びかけている。
photo
(画像:本文をもとに生成AIで作成)
 警告の対象となったのは、PeopleSoft Enterprise PeopleToolsの環境管理コンポーネントに存在するリモートコード実行の脆弱性CVE-2026-35273である。システム機能の認証チェック欠落に起因し、共通脆弱性評価システムCVSSのスコアで9.8の緊急事態と評価された。影響を受けるのはバージョン8.61および8.62などで、攻撃者は特別な資格情報なしにネットワーク経由でアクセスするだけでシステムを完全に制御できる。

画像
【図版付き記事はこちら】
オラクル製品の大規模なゼロデイ攻撃は今回が初めてではない
(図版:本文をもとに生成AIで作成)

 米マンディアントなどの調査によると、サイバー犯罪組織シャイニー・ハンターズが2026年5月27日から6月9日にかけて、未パッチ状態の脆弱性を突くゼロデイ攻撃を展開した。この組織は正規サービスを模した偽ドメインや管理ツールを用いて遠隔操作用の環境を構築し、システム内部を探索して広範囲に横展開するスクリプトを実行した。不正侵入したサーバの公開ディレクトリに脅迫文を書き込み、収集したデータベースやログファイルを流出させている。

 被害に遭った組織の68%を高等教育機関が占め、多くが米国に集中している。学術システムはパッチ適用の遅れが発生しやすく、大量の個人情報が集中しているため標的となった。英ノッティンガム大学では、学生や卒業生など約45万5000件のメールアドレスや氏名、パスポート番号などが窃取され、Webサイトで公開される被害が発生した。米連邦捜査局の内部ポータルを狙った攻撃も試みられたが、侵入は成功しなかったという。

 オラクル製品の大規模なゼロデイ攻撃は今回が初めてではない。2025年後半にも別のランサムウェア組織がE-Business Suiteの脆弱性を悪用し、100社を超える企業からデータを奪取する事件が発生している。今回の事案は境界型防御のみに頼る対策の限界を示しており、管理コンポーネントのインターネット公開禁止や外部アクセスの完全遮断、アクセスログの監査、不審なファイルの検知といった恒久的な防御策の徹底が求められている。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 1

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます

標的型攻撃・ランサムウェア対策の関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像