• 2026/07/28 16:00 掲載

マイクロソフト、Mythos越えセキュリティ特化AI「MAI-Cyber-1-Flash」を発表

CyberGymベンチで「Claude Mythos 5」を12ポイント上回る

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米マイクロソフトは2026年7月27日、サイバーセキュリティの自動検知と修復に特化したAIモデル「MAI-Cyber-1-Flash」を発表した。業界標準のベンチマークにおいてAnthropicの「Claude Mythos 5」を12ポイント上回る約96%のスコアを記録した。同モデルを組み込んだ自律型セキュリティシステム「Project Perception」は8月3日からパブリックプレビューを開始する。
 米マイクロソフトが開発した「MAI-Cyber-1-Flash」は、ソフトウェアの脆弱性発見から修正までを自律的に実行する防衛特化型のAIモデルだ。同社が公表したデータによると、ソフトウェアの脆弱性検知能力を測定する業界標準ベンチマーク「CyberGym」において95.95%のスコアを達成した。これは、これまで同分野で高い評価を得ていたAnthropicの主力モデル「Claude Mythos 5」の成績を大幅に上回る数値となる。

 同モデルは単体で稼働するのではなく、マイクロソフトが新たに構築した自律型マルチエージェント・オーケストレーション・システム「MDASH(Microsoft Security multi-model agentic scanning harness)」に統合して運用される。システム内では複数のAIエージェントが連携し、大規模で複雑な企業コードベースを巡回する。潜在的な脆弱性を発見するにとどまらず、実際に攻撃が可能かを検証する実証コード(PoC)を自ら作成し、適切な修正パッチの生成、適用、検証までを一貫して処理する。

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【図版付き記事はこちら】米マイクロソフトがMythos越えセキュリティ特化型AI「MAI-Cyber-1-Flash」発表(図版:ビジネス+IT)

 運用コストの低減も特徴の1つだ。GPT-5.4のような汎用的な大規模言語モデルをセキュリティ用途で単独稼働させた場合と比較し、同等以上の検知性能を維持しながら運用時のトークン消費コストを約半分に抑えた。サイバー攻撃の規模拡大と速度向上に対応しつつ、企業が直面するセキュリティ運用コストの課題を解決する設計となっている。

 MAI-Cyber-1-FlashとMDASHを組み合わせた統合セキュリティシステムは「Project Perception」と命名された。8月3日にパブリックプレビュー版の提供を開始する。まずは同社のセキュリティ製品「Microsoft Defender」に直接組み込まれ、その後「Microsoft Security」の全製品群へ順次展開される計画だ。悪意あるアクターによるAIの兵器化が進む中、防衛側のAIが自律的にシステムを保護する新たなアーキテクチャの実装が本格化している。

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