• 2026/06/30 掲載

中国版「Mythos」発表、米中フロンティアAI競争が新たなステージへ

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中国のサイバーセキュリティ大手、360セキュリティ・テクノロジーは2026年6月24日、北京で開催された「ISC.AI 2026」というイベント内で自律型AIセキュリティシステム「Yitian Tulong」を発表した 。同社創業者である周鴻禕(ジョウ・ホンイー)氏は、システムを構成する2つのAIモデルのうち「Tulongfeng」を米アンソロピックの「Claude Mythos」に対抗する中国版と位置づけた 。AIの安全保障利用を巡る、米中の地政学的な主導権争いが表面化している 。
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中国版「Mythos」が発表され、米中のAI開発競争は新たなステージ突入する模様だ
(画像:本文をもとに生成AIで作成)
 360セキュリティ・テクノロジーが発表した「Yitian Tulong」は、脆弱性発見を担う「Tulongfeng」と自動防御を行う「Yitianzhen」の2つの主要なAIモデルで構成される 。

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米中でのフロンティアAI開発競争においては「Claude Mythos」の登場により米国がリードしていた。
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 同社の創業者であるジョウ・ホンイー氏が「中国版Mytos」と表現したTulongfengはすでに3432個の脆弱性を発見し、うち105個が中国規制当局にも確認されたと述べた 。なお、モデルの性能を含むこれらの主張に対して、第三者による技術検証はされていない。

 背景には、サイバー領域でのAI技術の進展と米国の輸出規制がある 。

 米アンソロピックの「Claude Mythos」は高いサイバー能力を持ち、米国政府は2026年6月12日、Claude Fable 5およびClaude Mythos 5について、米国内にいる者を含む外国籍者からのアクセスを一時停止するようAnthropicに指示した。

 ジョウ・ホンイー氏は同モデルのAIが米国のモデルに対し基本性能で20~30%遅れていると認めた 。その上で、単一モデルに依存する米国に対し、360セキュリティ・テクノロジーは専門知識や自律エージェントを組み合わせた組織的なチーム戦で対抗する方針を示した 。

 民間のフロンティアAI開発に国家が加入する中、特定の他国製AIに依存しない自国防衛体制の構築が、安全保障上の重要課題として存在感を増している 。

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