- 2026/01/20 掲載
メルカリ生成AI担当・ハヤカワ五味氏、「他社事例は見るな」と断言する納得のワケ
連載:マスクド・アナライズの生成AI最前線
AIスタートアップ社員として、AIやデータサイエンスについてSNSによる情報発信で注目を集める。現在は独立して、イベント登壇、研修・セミナー開催、書籍執筆、企業向け生成AI・ChatGPTの導入活用支援などを手掛けている。支援実績は北海道庁、日立製作所、JR西日本、シーメンスヘルスケアなど。著書に「会社で使えるChatGPT」「AI・データ分析プロジェクトのすべて」がある。
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前編はこちら(※この記事は後編です)
メルカリ入社後に起きた変化
前編では、生成AI導入推進担当者から経営陣への働きかけが重要であるといった提言があった。ハヤカワ氏も以前は経営会議で生成AIを議題に入れるなどに取り組んでいたが、入社から1年半が経過してどのような変化が起こっているだろうか。「これまでは経営陣に生成AIで関心がある分野を紹介したり、逆に生成AIに対して懐疑的な人に議題を持ち込むなどを行ってきました。しかし生成AIについて何に関心を持つかは、正直わかりません」
「実は社内で影響が大きかったディープリサーチの登場以前、経営陣で流行ってたのはGoogle NotebookLMによる音声解説の生成機能でした。これは、大量のデータをまとめて音声解説を生成してくれる機能です。そこで話題になった瞬間を捉えて、『他にこんな便利な使い方がありますよ』と持ちかけました。盛り上がった瞬間を見逃さないことが重要だということです」
ハヤカワ氏はメルカリにおける生成AI普及のために、社内向け勉強会を繰り返し行ってきた。こうした知見の共有や意見交換などにつなげる取り組みは他社でも行われているが、現在はどうなっているのだろうか?
「2025年5月ごろまでは自分で主催して月3回ほど勉強会を行っていました。状況が変わったのは、2025年6月にCEOの山田(進太郎)から生成AIに取り組む発表があり、2025年7月の期初に『AIタスクフォース』というチームが発足したことです。これにより、会社全体で『生成AIを進める』『生成AIに投資する』という風向きになりました」
そこでハヤカワ氏は、現場に深く入りながら全社的な推進について関与するべく、生成AIに対する不安感の解消を進めたり、生成AIを紹介する音声配信を行うなど次のステップに移ったという。
生成AIを組織で導入すると、次の段階として実際の活用に移る。ここで他社の生成AI活用事例を参考にしたいという意見が多い。そこでメルカリの事例について聞いたが、意外な回答が返ってきた。 【次ページ】ハヤカワ氏が「他社事例は参考にするな」と語るワケ
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