• 2026/07/19 15:00 掲載

Google DeepMindとIsomorphic Labs、AIを活用した「バイオレジリエンス」構想を発表

予防、検知、対応を軸とし、政府機関や研究組織と提携

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Google DeepMindとIsomorphic Labsは2026年7月16日、人工知能技術を活用して生物学的脅威に対処する「バイオレジリエンス」の共同アプローチを発表した。予防、検知、対応の3つの領域を軸とし、過去12カ月間で政府機関や研究組織と15件以上の提携を結んだことを明らかにしている。
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(画像:ビジネス+IT)
 両社が公表したバイオレジリエンス構想は、高度なAIモデルが危険な病原体の設計などに悪用されるリスクを防ぐと同時に、感染症の流行といった公衆衛生上の危機に対してAIを防御手段として活用することを目的としている。具体的な取り組みは、予防、検知、対応の3つの機能的基盤によって構成される。 予防領域では、自社のAIモデルであるGeminiなどに対して脅威のモデリング、評価、緩和策の導入、モニタリングという4段階の安全プロセスを適用する。

 さらに、電子透かし技術であるSynthIDを生物学的な配列データに応用する研究を進め、DNA合成事業者がAIによって生成された潜在的な危険性を持つ配列をスクリーニングできる仕組みの構築を目指す。 検知領域においては、病原体サーベイランスの費用対効果と速度の向上を図る。

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【図版付き記事はこちら】Google DeepMind・Isomorphic Labs、AI「バイオレジリエンス」構想(画像:ビジネス+IT)

 コーディングエージェントのAlphaEvolveを用いてメタゲノムシーケンシングデータの解析アルゴリズムを最適化することで、新たな感染症の発生を早期に探知する体制を支援する。また、AlphaGenomeやタンパク質機能アノテーション技術を活用し、塩基配列データから病原体の特性を直接評価する手法の導入も模索している。

 対応領域では、タンパク質構造予測AIのAlphaFoldを基盤とし、信頼性の確認された研究者に対して最新のAIシステムへのアクセスを提供する。これにより、既知および未知の脅威に対するワクチンや医療対策の開発を加速させる。Isomorphic Labsは、新たなアウトブレイクが発生した際に自社の創薬エンジンであるIsoDDEを迅速に展開するための専門ユニットを設立した。

 これらの取り組みは、両社が定める包括的な安全性評価の社内枠組みであるフロンティア・セーフティ・フレームワークに準拠して進められる。

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