- 2026/09/17 10:40 掲載
米OpenAIが「Sponsored Agents」開始、クリック先が企業AIとの「会話」に
同社の説明によると、Sponsored Agentsは広告を見たユーザーが、明確にラベル付けされた企業スポンサーのエージェントとの会話をChatGPT上で始められる仕組みだという。ユーザーは自分が重視する条件を伝え、追加の質問を重ね、納得した段階で企業のWebサイトへのリンクをたどる。この会話はChatGPTが独自に返す回答とは区別され、元のスレッドからも切り離される。従来の「クリックしてWebサイトへ送る」広告から、「クリックして会話に入る」広告への転換といえる。
パイロットには企業も名乗りを上げた。住宅関連サービスの米Angiは同日、Sponsored Agentsを試す最初のブランドの1社になったと、プレスリリースで明らかにした。住まいの修繕などを相談したユーザーの前にAngiのエージェントが現れ、工事の内容を聞き取ったうえで地域の事業者につなぐ。共同創業者のアンジー・ヒックス氏は「我々のAIファースト戦略は単純だ。住宅所有者が適切な事業者を見つけ、依頼しやすくする」と述べている。
広告主向けの機能も同時に拡充した。Ads ManagerのChatGPT向けプラグインでは、Webサイトや企画書からキャンペーンをつくり、成果の把握や次の打ち手の提案までを対話で進められる。広告文や画像の候補も自動で示す。顧客管理ではHubSpotとの連携を同日開始。Shopifyアプリは米国で同日、他国では9月23日から使える。
背景にあるのは広告事業の急拡大だ。ChatGPTの広告は2026年2月に米国でテストが始まり、8月までに日本を含む複数の国へ広がった。表示されるのは無料版とGoプランで、Plus以上の有料プランに広告は出ないと、同社は説明している。報道によると、年換算売上高は開始から200日足らずで10億ドル(約1,602億円)に達した。
同社は「広告はChatGPTの回答に影響しない」とし、広告主がチャット履歴やメモリにアクセスすることはないとしている。ただ、会話の文脈に合わせて企業のエージェントが立ち上がる仕組みは、回答と広告の境界をこれまで以上に問うことになりそうだ。日本での提供時期は明らかにしていない。
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