- 2026/09/10 06:10 掲載
【Copilot神機能】筆者が試して驚愕、SharePointリストから「1分でアプリ開発」の方法
連載:Copilot for Microsoft 365で変わる仕事術
1983年生まれ、秋田県出身。2010年に自社のMicrosoft 365(当時BPOS)導入を担当したことをきっかけに、多くの企業に対してMicrosoft 365導入や活用の支援をはじめる。Microsoft 365に関わるIT技術者として、社内の導入や活用の担当者として、そしてひとりのユーザーとして、さまざまな立場の経験から得られた等身大のナレッジを、各種イベントでの登壇、ブログ、ソーシャルメディア、その他IT系メディアサイトなどを通じて発信している。
誰でも気軽に試せる、SharePointリストから「アプリ開発」
生成AIを使ったアプリ開発に興味があっても、方法を調べたり、開発環境を用意したりするとなると、少し身構えてしまいます。また、試しに作ってみようと思っても、アプリで扱うデータをどこに用意するか、どのような項目を持たせるかを考えるところから始めなければなりません。こうした準備が必要になると、興味はあっても実際に試すまでには至らないものです。
しかし、普段使っているSharePointリストを対象に、Copilotへチャットで指示するだけなら話は別です。
Microsoft 365 Copilotユーザーであれば、新たに開発環境を用意する必要はありません。さらに、日々の業務で使っているリストには、すでに必要な列やデータがそろっています。学習のための架空のサンプルではなく、自分たちが実際に扱っている業務データを使って、すぐに試せるわけです。
そこで筆者も、普段の業務を想定したリストを使って、さっそく取り組んでみました。
【プロンプト付】ダッシュボードを作成してみた
今回作成するのは、SharePointリストのデータを読み込み、ブラウザ上で操作できるHTML形式の簡易アプリです。まず試してみたのは、リストに登録されたデータをダッシュボードとして表示する機能です。リストが作成されているSharePointサイトを開き、Copilotに次のような指示を出しました。
■指示文
これらの要望を踏まえ、まずはリストの列構成とデータ、内容を分析し、その上でスタイリッシュなビジュアルのダッシュボードを作成してください。作成したダッシュボードのHTMLファイルはSharePointに保存し、そのリンクを教えてください。
指示を出してから1分ほど待つと、Copilotが作成したHTMLファイルへのリンクが示されました。このHTMLファイルは、指示通りSharePointサイトのライブラリ内に保存されており、SharePointのプレビュー機能を使って、そのまま表示できます。
出来上がったダッシュボードを見ると、単にリストの内容を一覧化しただけではありません。件数や対応状況をカード形式のサマリーで示した上で、その下に詳細な一覧表を配置する構成になっていました。
指示では「スタイリッシュなビジュアル」としか伝えていませんでしたが、色使いも抑えられており、業務システムのダッシュボードとして違和感のない仕上がりです。細かなレイアウトを指定しなくても、列構成やデータの内容に合った形でダッシュボードが作成されました。
また、画面右上のフィルターメニューを使い、依頼者やカテゴリでデータを絞り込む操作は問題なく動作しました。一方、指示には含めていなかったキーワード検索も追加されていましたが、こちらはSharePointのファイルビューアー上で文字をスムーズに入力できず、期待通りには利用できませんでした。
ただし、キーワード検索は、SharePointのファイルビューアー上では文字をスムーズに入力できず、期待通りには利用できませんでした。Copilotが機能を追加してくれたとしても、期待通りに動作するかは自分で試し、評価しながら改善する必要があります。
実際、このダッシュボードは完成形ではなく、Copilotとの会話を続けながら機能やレイアウトを改善できます。グラフの追加や配置変更などもチャットで指示でき、HTMLやJavaScriptの専門知識はほとんど必要ありません。
一方、SharePointのファイルビューアー上では、HTMLからリストへ直接データを書き込めないといった制約もあります。ただ、Copilotは標準の編集フォームを開くボタンを実装するなど、利用可能な機能を組み合わせた代替案も提示してくれました。
今回試して分かったのは、普段使っているSharePointリストが、わずかな手間で業務用の簡易アプリに変わり得ることです。作成自体はCopilotに任せつつ、利用者ができ上がったものを評価し、改善を重ねる。この使い方なら、生成AIによるアプリ開発は非エンジニアにとっても、ぐっと身近な選択肢になりそうです。
【ここが面白い】気になる部分も「チャットで改善」
試しに、最新月に受け付けた問い合わせの完了率をひと目で確認できるよう、ドーナツチャートの追加を依頼しました。すると、画面上に指示通りのドーナツチャートが表示されました。
続けて、依頼者ごとの問い合わせ件数を比較できるように、ランキング形式のグラフも加えてほしいと伝えたところ、こちらもすぐに棒グラフとして反映されました。カードやグラフの配置についても、「もう少しコンパクトにしてほしい」と伝えるだけで調整してくれるなど、レイアウト面の細かな要望にも柔軟に応じてくれます。
このように、気になる点をチャットで伝えることで、ダッシュボードの機能やレイアウトを改善できます。ダッシュボードの改善に、HTMLやJavaScriptの知識はほとんど必要ありません。
重要になるのは、自分たちが欲しいものと、Copilotが作成したものとの差を見極め、具体的に伝えることです。作成作業はCopilotに任せられても、出来上がったものが目的に合っているか、期待通りに動作するかを評価するのは、利用する人の役割です。
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