- 2026/09/17 17:00 掲載
【AGIへの到達間近】Google DeepMindがAGIの影響を議論するDeepMind Institute設立
AGIが社会や経済に与える影響を学際的に議論する機関
設立告知のエッセイでは、現在のAIの能力向上とイノベーションの速さから人類はAGIに近づいているとの認識が示された。AIは現在も基本的なタスクで失敗することがあり完全なAGIと呼ぶには一貫性が足りないとしつつも、こうしたギャップは間もなく埋まると予想されている。AGIは科学的発見やクリーンエネルギー開発において新たな道を開く可能性がある一方で、サイバーセキュリティやバイオリスクへの影響、将来の自己改善システムにおける制御喪失のリスクも指摘されている。
そのため、AGIを安全に構築し、その恩恵がリスクを大きく上回るようにするための重要な局面にきていると説明された。 DeepMind Instituteのウェブサイトには設立と同時に、AIの推論プロセスの透明性維持、AGIによる経済的混乱に備える政策評価、新たな社会像の原則、フロンティアAIの評価枠組みに関する複数のエッセイが掲載された。
同機関はGoogle社内外の研究者がエッセイを公開して議論する場と位置付けられており、掲載される内容は必ずしも著者の見解が一致するものではなく、Googleの公式見解ではないことが明記されている。 この取り組みの背景には、主要な先端AI開発企業間におけるAGIの到達時期や開発ペースを巡る議論がある。NvidiaやOpenAIの幹部らがAGIがすでに到達したか年内にも到達すると主張しているのに対し、レッグは時期尚早であると反論した。
同氏は2028年までに最小限のAGIに到達する確率は50パーセントであるという従来の予測を維持し、AIの能力が安全制御を追い越してはならないと警告している。さらに、競合であるAnthropicの最高経営責任者が提唱するフロンティアモデルのリリースを遅らせるという提案についても検討に値すると評価し、安全性確保の重要性を強調した。 AIは国境を持たない国際的な技術であり、特定の国だけで安全規制を課すことは規制回避を招くリスクがある。DeepMind Instituteは技術者だけでなく人文科学者や政策立案者など社会全体を巻き込むことで、AGIに関する国際的な合意形成と安全基準の構築を目指している
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