- 2026/09/29 07:00 掲載
AMDが「AIのゴッドマザー」フェイフェイ・リー教授のWorld Labsを82億ドルで買収
次世代AIの計算需要に対応、オープンなエコシステムの構築
World Labsは2024年にスタンフォード大学のフェイフェイ・リー教授らによって設立され、画像やテキストから3D環境を生成しシミュレーションする空間知能モデルを開発してきた。リー教授は買収完了後に同社の執行副社長兼最高科学責任者に就任し、リサ・スー最高経営責任者の直属として研究開発を牽引する。
今回の買収は同社が人工知能向け計算基盤市場で競争力を高めるための戦略的投資である。人工知能の応用範囲はテキスト生成からロボティクスや物理世界のシミュレーションへと拡大しており、より高度で多様な計算インフラが求められている。同社は過去にもWorld Labsに出資を行っており、推論の最適化やモデル学習の分野で提携関係を築いていた。
今回、同社の研究開発チームと技術を完全に社内へ取り込むことで、自社の半導体ハードウェアとソフトウェア基盤を次世代人工知能モデルの要求に直接適合させる狙いがある。 同社は人工知能分野でのエコシステム拡大を急速に進めている。
過去にも欧州最大級の人工知能研究所であるSilo AIを約6億6500万ドルで買収し、企業向けのカスタムモデル構築や大規模モデルの訓練能力を強化してきた。競合のエヌビディアが3Dモデル分野で先行するなか、同社は著名な研究者と最先端の空間知能技術を自社陣営に確保することで、プラットフォームの競争力を底上げする方針を明確にした。
今後は統合された研究開発体制のもと、物理法則を理解して3D空間を自律的に処理する次世代人工知能インフラの実用化に向けた展開が本格化していく。
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