- 2026/09/29 11:50 掲載
クアルコム中国トップが見通し「AIエージェントの端末横断は2027~28年ごろ」
同氏は、優れたAIアプリケーションは将来、端末、エッジ、クラウドの協調によって実現するとの考えも示した。特定の端末だけがAI体験を主導するのではなく、AIエージェントを中心にスマートフォン、PC、グラス、イヤホンなどの間を情報や処理が移り、ユーザーを支援する構想だ。モン氏は「端側AIは人工知能が発展する上で必要な閉ループだ」との認識も示している。
クアルコムも今回のSnapdragon Summitで、こうした考えを「Personal AI」として前面に出した。クアルコムは、AIがユーザーの意図や文脈を理解して行動するには、スマートフォンやPC、車、グラスなど複数の端末にまたがる体験と、各社が協力するエコシステムが必要になるとしている。
9月22日には、エージェント型AIを重視したスマートフォン向けSoC(System on a Chip、システムに必要な機能を1枚に集積した半導体)「Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6」と「Snapdragon 8 Elite Gen 6」も発表した。クアルコムによると、両製品は2nmプロセスを採用し、端末上で個人化したAI体験を処理する機能を強化したという。
モン氏は中国市場について、AI端末の製品化がこの2年で加速したとも指摘した。従来のスマホメーカー、大規模AIモデル企業とハードウェアメーカーの協業、大規模AIモデル企業自らのハードウェア参入など複数の経路が並行していると説明。どの経路が優位かを判断するのは時期尚早とし、製品が消費者ニーズを捉え、エコシステムを構築できるかが重要との認識を示した。
クアルコムは6月の投資家向け説明会で、2029年度の非スマホ事業売上高目標を400億ドルに引き上げ、端末、エッジ、クラウドに分散するAI計算需要を成長機会に挙げた。エージェント対応のエッジ端末が今後の更新需要につながるとの見方も示している。AIエージェントが端末単体の機能から複数端末を横断する存在へと移行することは、スマホ向けSoCで培った省電力AI処理と接続技術をPCや車、ウェアラブルへ広げる同社の戦略とも重なる。
中国のおすすめコンテンツ
中国の関連コンテンツ
PR
PR
PR