富士通は19日、中堅企業向け統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA smart 製造」の新製品として、図面や、見積書・注文書・設計書・工程表などの文書成果物を関連部門で共有する「GLOVIA smart 製造 ECM」の販売を開始した。

　本製品は、これまで工程別に管理していた、図面や文書などの成果物を共有し、製品の基本情報となる部品表にひも付けて管理することができるというもの。

　富士通によれば、製造業を営む中堅企業は、企画・設計から製造までの図面や文書などの成果物を工程別に管理しているため、他工程の図面の入手や問い合わせに時間と労力を費やしたり、また設計変更情報が伝わらず、手配漏れの発生や無駄な在庫が増加することがあったのだという。大手企業では製品情報管理にPDM（Product Data Management）を導入しているものの、中堅企業ではコストや情報の管理に課題があったという。

　また、製造業務で利用する既存の生産管理システムや、富士通の中堅製造業向け生産管理ソリューション「GLOVIA smart 製造 PRONES」との連携が容易な仕組みが用意されているという。これにより、設計・生産工程がシームレスに連携できるため、同じ成果物を双方向から活用できるという。

　価格は140万円（税別、基本は10クライアント）。富士通では今後3年間で1,000本の販売を見込む。