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- 2026/10/27 08:00 掲載
米アンソロピックがIPO目論見書を公開、企業目的に「人類のためAI開発責任」明記
26上期売上高 約163億ドルもインフラ投資で純損失807億ドル
みずほ証券や三菱UFJ証券を含む計22行の金融機関が引き受け
米アンソロピックは米ナスダック市場のグローバル・セレクト・マーケットへの上場を申請した。主幹事はゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが務め、みずほ証券や三菱UFJ証券を含む計22行の金融機関が引受シンジケート団に参加している。公開価格や売出株数は現時点で公式には発表されていない。複数の報道によると、市場関係者が試算する目標評価額は1.5兆ドルから2.0兆ドル規模で、最大1,000億ドル規模の資金調達を目指している。投資家向け説明会は早ければ11月9日の週に始まり、11月中旬から下旬にかけて取引が開始される見通しと報じられているが、具体的な上場日程は公式に発表されていない。公開された目論見書によると、同社の業績は法人向け需要を背景に急拡大している。2026年上半期の売上高は162億8,600万ドルに達し、前年同期の11億6,300万ドルから約14倍に増加した。四半期別では2026年第1四半期の約47億ドルから第2四半期には約116億ドルへ倍増している。なお、第3四半期の売上高が168億ドルに達したとの報道もあるが、公開提出された目論見書では同四半期の数値は空欄となっている。
アンソロピックの収益源は大きく二つに分かれる。一つは処理したトークン量に応じて課金する従量課金型モデルであり、上半期売上高の約80%にあたる131億ドルを占める。もう一つは定額サブスクリプションモデルで、全体の約20%にあたる32億ドルを計上した。販売経路では、アマゾン・ウェブ・サービス、グーグル・クラウド、マイクロソフト・アジュールといった主要クラウドのマーケットプレイス経由の売上が全体の48%を占めており、巨大IT企業の販売網を活用した市場開拓が機能している。
法人顧客の拡大も顕著である。2026年9月末時点で直近12カ月間の売上高が10万ドル以上の大口顧客数は1万1,900社を超え、100万ドル以上は1,900社超、1,000万ドル以上も約250社に上る。フォーチュン10企業のすべてとフォーチュン500企業の過半数が同社の対話型AI「Claude」を導入しており、既存顧客がどれだけ支出を増やしたかを示す純売上保持率は約900%を記録した。一方で顧客集中リスクも存在する。2026年1月から9月までの売上高において単一で10%を超える顧客はいないものの、上位5社で売上高の約25%を占めている。多くの主要顧客は長期契約を結んでおらず、利用の削減や停止が業績に直結するリスクを抱える。
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