- 2009/03/19 掲載
【マスコミ活用術(12回目)】写真を活用しよう
合同会社 関西商魂 代表 中森勇人
中森勇人(なかもりゆうと)
経済ジャーナリスト・作家/ 三重県知事関東地区サポーター。1964年神戸生まれ。大手金属メーカーに勤務の傍らジャーナリストとして出版執筆を行う。独立後は関西商法の研究を重ね、新聞雑誌、TVなどで独自の意見を発信する。
著書に『SEとして生き抜くワザ』(日本能率協会)、『関西商魂』(SBクリエイティブ)、『選客商売』(TWJ)、心が折れそうなビジネスマンが読む本 (ソフトバンク新書)などがある。
TKC「戦略経営者」、日刊ゲンダイ(ビジネス面)、東京スポーツ(サラリーマン特集)などレギュラー連載多数。儲かるビジネスをテーマに全国で講演活動を展開中。近著は「アイデアは∞関西商法に学ぶ商売繁盛のヒント(TKC出版)。
公式サイト http://www002.upp.so-net.ne.jp/u_nakamori/
写真を生かすために気になる画像を集めておくのも一手だ。風景からレストランのメニュー、街で見かけた面白い看板やモニュメントまで撮りためておく。もちろん自社商品や店舗の写真、接客中の風景なども撮影する。
写真があれば、写真を元に記事を書いていくというネタ作りも可能になる。また、ブログなどで書くネタに困ったときに大変助かる。
もう一つ、写真の効用としては現場で起こったこと、現物についての情報のリマインドとして使えること。「あれってなんて書いてあったっけ?」とか「値段はいくらだったっけ?」とか後で思い出すのに役立つ。
他にも、自社製品やサービスのプレスリリースや記録用としても使える。製品の第一号機や試験器などの写真を撮影しておき、カタログやプレスリリースに載せると説得力のある、迫力のあるものに仕上がるわけだ。
家やマンションなどの場合、一度建ってしまった建物を更地の状態には戻せない。よく言われるのが「ああ、あの時に写真を撮っておけば良かった」というセリフ。世間を騒がせた耐震偽装事件も基礎工事のときに撮影した一枚の写真が動かぬ証拠となったのは記憶に新しいことである。
私も決定的な瞬間を撮影した写真を持っている。それはサラリーマン時代に3ヶ月間押し込められたリストラ部屋の写真。リストラが終焉した後はパソコン置き場に改装されたが、テレビや雑誌でリストラ関連の取材を受けるときは必ずこの写真が使われた。今でも「日本で一番有名なリストラ部屋」と呼ばれている奇跡のショットである。
このように普通の写真が貴重な一枚に変わることもあるわけだから、普段からデジカメを持ち歩き、写真を撮るクセをつけておこう。普段見落としがちな社内の何気ない風景や工場の製造風景など。ちょっとしたショットが後々役に立つかも知れないのである。
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