SAPが発表したのは、グローバル展開に適した組立製造業向けMES（Manufacturing Execution System）の新製品「SAP Maunfacturing Execution」と、散在する製造現場システムとの連携やリアルタイムな情報活用が可能な「SAP Manufacturing Integration and Intelligence（SAP MII）」最新版。

　 　グローバル展開している製造業では、高度なトレーサビリティの実現、新製品投入の早期化、海外拠点への素早い展開など拠点をまたいだ最適化等が重要視されている。　

　「SAP Maunfacturing Execution」は、こういったニーズに対応。現場で管理していたシステムを他のシステムや上位のビジネスシステムと容易に連携でき、システムをまたがったトレーサビリティ確保や、国内で培ったノウハウの海外移管が容易になる。また、製造手順改善や品質管理項目の追加や変更についても、製造技術者が画面上でドラッグ&ドロップなどで簡単に操作できる。IT管理者でなくても、現場での細かな変更に迅速に対応できる。

　一方で「SAP MII」は、製造データをリアルタイムに見える化し、ERPなど他システムとの連携を可能にする。すでにグローバルで1,000社の導入実績を誇る。最新版では、現場で起きる予期せぬイベントを知らせてくれる「リアルタイム・イベント･リスナー」、異常事態に自動的に対応して次のアクションを起こす「リアルタイム・ハンドラー」を実装、製造現場の生産性向上に貢献するとしている。