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  • 【加野瀬未友氏インタビュー】無数にあるネットツールをどう使いこなすべきか?

  • 2010/03/30

【加野瀬未友氏インタビュー】無数にあるネットツールをどう使いこなすべきか?

ブログにmixi、さらにTwitterというツールまで登場した今、それらを器用に使いこなしている人も多いが、自分にはどのツールが一番合っているのか、また使っているツールの楽しみ方がわからず戸惑っている人や、とりあえず使い始めてはみたものの複数のツールをどう使い分けるかに悩んでいる人も多い。筆者も「Twitterってなんか面白そう」と思いつつ、始める勇気が出ずに出遅れている一人だが、使った方がいいのか、また使うならどのような点に注意すれば楽しく使えるのか、そういったネットツールをあまり使いこなせていない人がどのように各ツールとつきあっていけば良いのか、多様なツールを使いこなしている、ネットに詳しい加野瀬未友氏に聞いてみた。

ネット初心者が、いきなりTwitterデビューするのは危険!?

――現在、Twitterが普及してきて一般の方から有名人まで多くの方が使ってらっしゃいますが、Twitterって使った方がいいのでしょうか。

 加野瀬氏■Twitterは「発言する」ツールだというイメージがあるかもしれませんが、ただ読むためだけにアカウントを取って、発言せず読むのに専念するという使い方もあると思うんです。自分の知り合いや好きな著名人の発言を追うにはそれで十分。いわゆる受け身的な使い方ですね。

 もう1つは積極的に自分が「発言する」という能動的な使い方ですけど、これが難しいところです。掲示板やブログなどと違ってTwitterは投稿確認がないので、脊髄反射的に書いてしまいがちで失言もしやすい。2ちゃんねるにさえ投稿確認はあるのに……! これまで掲示板を使ったり、ブログを書いたりした経験がある人ならいいと思うんですけど、まったくそういうことをやったことのない人がいきなりTwitterを始めるのはちょっと危なっかしいですね。よくあるのはTwitter上で有名人の話を、テレビに出てる人の悪口を言うような感覚で書いてしまって本人に見つかってしまうっていうパターン。書けば本人に伝わる可能性があるという当たり前のことをわからないで書く人もいるんですよね。

 公けの場で書いていいことといけないことの区別がつかない人がTwitterをいきなり始めるのは危険だと思います。例えば誰かと会ったという話も、相手が公開イベントとかに出ていてその場で会った、とかなら書いてもいいと思うんですけど、私的な集まりなのに「○○さんと△△さんと会いました!」とか書いてしまうと、その○○さんがプライベートな交友関係をあまり公開したくない人だった場合は嫌がりますよね。私的な場で知った情報を公開の場で触れるのなら慎重に扱わないといけないのに、そういう感覚がわからないまま、Twitterを始めてしまうと、現実の人間関係にも差し支えが出てくるかもしれないと思います。

――「○○さんと池袋で会った」って書いただけで浮気のアリバイ工作が崩れてバレるとか、ありそうですよね。

 加野瀬氏■人によって書かれたくないことってありますからね。僕はマイミク限定にしたmixiを「ネット教習所」みたいな場だと思っています。mixiのような相手を限定できる空間で、まずネットのリテラシーを学んでからTwitterのようなオープンな場で書き始めた方が初心者は安全でしょう。

――ネット上のやり取りの仲間に入りたいというと変ですけど、発言したり反応をもらったりということがしたい場合は、どういうツールが良いですか?

 加野瀬氏■昔だったらネットをやりたいのならブログかmixiをやればいいんじゃない? って感じだったんですけど、例えば今、普通のサラリーマンがとくに工夫もなくブログを書いてても読まれないですよね。勝間和代さんは「三年書けばいい」と言っていますけど、ネットで三年は長すぎます(笑)。例えば三カ月Twitterをやるのとブログをやるのだったら、Twitterの方が見返りは多いと思います。やり取りのスピード感が違いますから。

 ブログをやるとしたら、何か詳しい専門分野があるとか、好きな分野があってそれについて情報発信をしていきたいという人が向いていると思います。例えばiPhoneのプログラミングについて勉強していて、集めた情報を定期的に出していったりすれば、いいフィードバックも来て良いコミュニケーションが生まれると思いますけど、ただのんべんだらりと日常を綴っても読んでもらえない可能性が高いので、そういう意識がないんだったらブログはやってもあまり意味がないでしょうね。

 さきほど、Twitterは初心者には危険と言いましたが、かといって今では読まれる可能性が低くなってしまったブログを勧めるのも厳しい。知り合いの人がTwitterをやっていたら、それにまじるのがいいんですかねえ。または、現実の生活と繋がらないネット向けの人格を作り、その人格でTwitterをやってみるとか。ネット上にて実名で情報を発信している著名人でも、勝間和代さんのように、初心者のころはハンドルネームで活動していたという人もいますし。ただ、ブログ以降に入ってきた人たちに多いんですが、ハンドルネームで活動していても、オフ会で会ったりすると、本業の名刺を渡したりする人がいるんですよね。そこはきっちりネット向けの名刺を作るなどして対策したほうがいいです。

――すでに一人でブログもmixiもTwitterも、いくつも書く場所を持っている場合がありますが、その書き分けってどうしたらいいんでしょう?

 加野瀬氏■公開の場と非公開の場の使い分けっていうやり方はあると思います。ある程度長文を書きたくて、なおかつ特定の人にしか読まれたくないっていう人ならmixi以上のツールはないと思います。Twitterにもプロテクトモードという、許可した人にしか読まれないモードがありますけど、情報を伝達していくというツールの性格上公開で使ってる人がほとんどなので、公開な場で書きたい時はTwitterという風に使い分けてもいいんじゃないですかね。少数の人たちとTwitterのような速度感でやり取りをしたいのなら、skypeのチャット機能が便利なのでお勧めです。

――今Twitterを始める、っていうのは時期的に微妙な気もするんですが……。

 加野瀬氏■新しいツールは、登場した最初の頃に入った方が入っていきやすいというのはありますね。まだユーザーが少ない時期には、ユーザー同士の連帯感や密な関係も作りやすいですし。そういう意味ではすでに今から始めるというのは何周か周回遅れな感じはしますし、この時期では入りづらいと感じる人もいるでしょうね。そういう場合はTwitterは見送って、また次に別のツールが現れるのを待って、それが登場した瞬間にパッと使い始めた方が始めやすいかもしれません。

 ネットって新たなツールが出てくると、既存のネットコミュニティの人たちが、そこに人間関係を持ち込んでくるんですが、新たなツール上の人間関係も生まれて、人間関係がシャッフルされる部分があるんです。Twitterなら、最初ははてなユーザーが目立っていて、僕もその一員なんですが、もともとはてなユーザーだった人たちが、はてなでの人間関係を持ち込んでいました。そのため、はてなグループに「ついったー部」ができて、その「ついったー部」に入るために、はてなIDを取る人が出る……という循環がありました。

 最近だと、Twitterにはてなユーザーがことさら多いという印象はありませんが、Twitterでの失言の炎上に、はてなブックマークやはてな匿名ダイアリー(通称:増田)が一役買ったりと、まだまだ密接な関係はあります。最近よく見かけるのは、Twitterでの人間関係のトラブルを、当事者がはてな匿名ダイアリーで書いて、それがはてなブックマークで注目されるという流れです。昔だったら、2ちゃんねるに書かれたんでしょうが、2ちゃんねるは長文に向いてない場なので、匿名で長文を書ける場所として、はてな匿名ダイアリーが注目されている感じです。

 新しいツールを使い始めた時にはそれまで別のツールで交流していた人間関係とはまた違う関係を繋げていけるわけですから、今のネット上の人間関係をリセットしたかったり、新しい人間関係が欲しいのなら、今まで使ってなかったツールを使うということには意味があると思いますよ。

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