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  • 2010/07/12 掲載

Office 2010の価格、構成、強化ポイント:企業がOffice 2010を導入するメリットはあるのか?(1)

アップグレード、ボリュームライセンス含めたラインアップも

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Microsoft Officeの最新バージョン、Microsoft Office 2010が登場した。約3年半を経てのバージョンアップであり、Microsoft SharePoint 2010との連携や、Webアプリ版の登場など、機能が強化されているのは間違いない。しかし、企業にとってOffice製品のバージョンアップは、OSのバージョンアップと同様に大きな負担となる。大きなメリットがなければ、わざわざ導入したくないというのが本音だろう。そこで本連載では、Office 2010導入による企業メリットについて探っていきたい。第1回は、Office 2010の構成や価格、強化されたポイントを総合的に見ていこう。

Office 2010の製品構成を再確認しておく

 Microsoft Office 2010の機能的なメリットを知る前に、まず構成と価格を頭に入れておきたい。Office 2010には、パッケージ製品スイート、単体製品、プリインストール製品、ボリュームライセンス製品の4種類がある。パッケージ製品スイートとボリュームライセンス製品の構成と価格を、下表にまとめた。Microsoft Office 2007と比較すると、3割程度価格が下がっている製品もある。

表1 Office 2010の製品構成と価格
パッケージ製品スイート
製品Microsoft Office Professional 2010Microsoft Office Professional Academic 2010Microsoft Office Home and Business 2010Microsoft Office Personal 2010
Microsoft Word 2010
Microsoft Excel 2010
Microsoft Outlook 2010
Microsoft PowerPoint 2010×
Microsoft OneNotes 2010×
Microsoft Publisher 2010××
Microsoft Access 2010××
通常版価格5万9,800円3万4,800円2万9,800円
アップグレード優待版価格3万7,800円3万4,800円2万9,800円
アカデミック版価格2万8,381円
2年間ライセンス専用価格1万800円


ボリュームライセンス製品
製品Microsoft Office Professional Plus 2010Microsoft Office Standard 2010
Microsoft Word 2010
Microsoft Excel 2010
Microsoft Outlook 2010
Microsoft PowerPoint 2010
Microsoft OneNotes 2010
Microsoft Publisher 2010
Microsoft Access 2010×
Microsoft InfoPath 2010×
Microsoft SharePoint Workspace 2010×
Microsoft Office Communicator×
参考価格6万2,900円4万6,400円


 企業で利用する場合は、ボリュームライセンス製品を購入した方が安くなる場合が多い。最低3ライセンスから利用でき、Office 2010の場合は、「Microsoft Office Professional Plus 2010」と「Microsoft Office Standard 2010」が用意されている。ただし、ボリュームライセンスで取得したソフトウェアアシュアランスの有効期間は、ボリュームライセンスの契約期間と共に満了となる。アップグレード優待版は、Office 2000/XP/2003/2007を保有していれば利用が可能だ。必要なライセンス数が少ない場合は、既存のバージョンをアップグレードした方が安くすむ場合もあるだろう。

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従来バージョンのサポート期間

 Office 2010に移行する際は、OSと同様にサポート期間の問題も無視できない。企業で利用するためには、最低限セキュリティ更新プログラムの適用が必要になる。また、基幹業務で利用するのであれば、メインストリームサポートで提供されるサポートも必要になるだろう。

 Office 2003のメインストリームサポートは、2009年4月14日に終了しており、延長サポートも2014年4月8日に終了する。延長サポート期間も、セキュリティ更新プログラムは提供されるので、2014年4月までは利用できるが、無償サポートはなく、修正プログラムのリクエストもサポート契約を購入していなければ行えない。Office 2003を利用している企業は、そろそろバージョンアップを考えなければならないということだ。なお、Office 2007はメインストリームサポートが2012年4月10日、延長サポートが2017年4月11日となっている。メインストリームサポートは約2年残っているため、Office 2010の導入メリットによっては、見送ることも考えておきたい。

 次ページ >>Office 2010はどう進化したか?

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