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  • 2011/08/30 掲載

デジタル・マーケティングによる利益最大化の可能性──米コムキャストの活用事例から学ぶ

アドビ イノベーションフォーラム2011 レポート

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アドビ システムズは7月26日、東京ドームホテルにて、「アドビ イノベーションフォーラム2011」を開催した。本フォーラムでは、利益を最大化させるためのデジタル・マーケティング実現に向け、米国からゲストを招聘し、新しいデジタル・マーケティングの潮流や、最先端ソリューションと実例を紹介。本レポートで冒頭の基調講演(キーノート)の内容についてレポートしよう。

アドビのビジョンはデジタル・エクスペリエンスを変化させること

 先日、アドビ システムズ(以下、アドビ)の「Adobe Online Marketing Suite」(旧Omniture製品)を導入、または検討しているユーザーを対象に、「アドビ イノベーションフォーラム2011」が開催された。Adobe Online Marketing Suiteは、15個以上の製品(日本では10製品)が連携したスイートとしてまとめられたもので、顧客データを最大限に活用して広告投資とコンバージョンを最適化できるソリューションである。またオンライン解析やマルチチャネル解析により、サイト訪問者の行動を分析することが可能となっている。

 情報爆発の時代に利益を最大化させるため、デジタル・マーケティングの可能性を探る本フォーラムの基調講演には、まず米Adobe Systemsから、オムニチュアビジネスユニット ジェネラルマネージャー兼シニアバイスプレジデントのブラッド・レンチャー氏が登壇した。

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米アドビ システムズ
オムニチュアビジネスユニット
ジェネラルマネージャー
兼シニアバイスプレジデント
ブラッド・レンチャー氏
 ブラッド氏は「デジタル・マーケティングを主体とし、アートとサイエンスをどのようにうまく組み合わせていけばよいのか」という点について言及した。アドビの使命は「デジタル・エクスペリエンス」という経験知を変化させていくことにある。同社は、これまでアートやデジタル・パブリッシングなどの分野で、コンテンツ制作に欠かせないソリューションを提供してきたが、5年前にOmnitureを買収することで、デジタル・マーケティングを含むサイエンス分野への進出も果たした。

 ブラッド氏は「デジタル・マーケティングの大きなポイントは、データを取得することでなく、そのデータのパワーにある。我々はデジタル・マーケティングの攻略本を書いているのだ」と説く。すなわち既にある膨大なデータから、その文脈を理解することによって、ユーザーがどのような行動をとっているのかを割り出すことにあるわけだ。

 たとえば先般行われた女子サッカーワールドカップ決勝、なでしこジャパンの試合では、900万人のユーザーが毎秒7196件という速さでTwitter上からつぶやいたという。これは記録的な数字であり、いかにユーザーがデジタルで関わりを持ちたいかという表れであり、またさまざまなチャネル/デバイスで実行された点がより興味深い。特に日本市場ではスマートフォンやモバイル端末のユーザーが多く、ユーザーとマーケッターの関わりを大きく変えているのだ。いつでも、どこでも携帯できるモバイル端末のほうがPCよりも売れる逆転現象が起こり、SNSでも新しいビジネスモデルが登場している。

この記事の続き>> 膨大な情報をどうやって活用すればよいのか?
             モバイル・エクスペリエンスは最適化されているか?

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