- 2011/08/17 掲載
日本IBM、マップ表示機能を追加した統計解析ソフトの最新版「IBM SPSS Statistics 20.0」を提供
本日発表の最新版「IBM SPSS Statistics 20.0」では主に次の3つの新機能が加わった。
1つめはマップ表示機能。分析結果を地図上に表示する機能で、各地域の数値の大小によって地図を色分けしたり、地図上にグラフを表示することができる。本製品は各種地図データに対応しているため、既に保有している地図データ資産を活用してデータをインポートし、統計分析をすることも可能。

この機能により企業では、地域ごとの売上目標値を設定し、予測や計画作成を行うことでマーケティングをより効果的にする、または店舗ごと、店舗グループごとの在庫最適化などに役立てることが可能になるという。行政では犯罪の発生件数などの分析結果を基に、犯罪の起こりやすいホット・スポットを検出する、教育機関では学生の地域毎の成績評価に活用するなど、多くの業界で効果的な活用が見込まれるとしている。
2つめは、集計表の出力速度が約5倍に向上したこと。集計表の表示方法の改善により、出力作成の処理スピードが向上し、前回のバージョンと比較して最高5倍の処理速度での作成が可能となった。
3つめは、一般化線型混合モデルの改良。顧客満足度調査をはじめとする各種マーケティング・リサーチの際に利用される一般化線型混合モデルにおいて、順序尺度データを利用した分析が可能となった。たとえば、顧客満足度アンケートにおける満足度項目「満足」「どちらでもない」「不満足」などの順序尺度データの分析が可能になるため、より精度の高い分析モデルの構築を実現できる。
価格は1ユーザーあたり26万9,900円(税抜)から。また、教育機関向けには1ユーザーあたり10万8,000円(税抜)から。
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