ソフトバンク、インドに合弁会社を設立　携帯契約者数8.5億人を超えるインド市場を開拓

　ソフトバンクは、インド有数の企業グループであり、インド最大の携帯電話事業者であるBharti Airtel（バーティ エアテル）を擁するBhartiグループと、合弁会社Bharti Softbank Holdings Pte. Ltd.を設立した。出資比率は、約50％ずつとなる。

　Bhartiグループは、通信サービス、通信機器製造、食品、小売業など幅広い事業を手掛けるインド有数の企業グループ。主力の通信事業では、移動体通信、固定通信、高速ブロードバンド通信、IPTV、衛星放送、企業向け通信ソリューションおよび通信キャリア向け国内外長距離通信サービスを提供している。とくに移動体通信事業を担うBharti Airtelは、数々の革新的なサービスを他社に先駆けて提供しており、アジア・アフリカの19か国でグローバルに事業を展開している。また、Beetel Teletechは、国内最大の通信端末の製造・輸出メーカーだ。

　食品、小売業としては、Del Monte Pacific Ltd.との合弁会社であるFieldFresh Foodが、新鮮加工されたフルーツと野菜を国内外で販売しているほか、Bharti Retailが小売業にも参入している。またWal-Martとの合弁会社であるBharti Wal-Martでは、インドにおいて卸売ビジネスの店舗展開およびバックエンド部門の合弁事業を行っている。

　Bharti Softbank Holdings Pte. Ltd.は、携帯電話契約者数が8.5億人を超え、高い成長が見込まれるインドのモバイルインターネット市場を開拓することを目指す。今後、ソーシャルメディア、ゲーム、電子商取引の3領域を中心に、有望なモバイルインターネット企業への出資などを通じて事業を拡大させていく予定。