TMSCは、クラウド上に保存されたデータを暗号化するソリューション。クラウド上に保存されたデータをボリューム単位で暗号化し、セキュリティポリシーに合ったサーバ以外からのデータへのアクセスを防止する。サーバにインストールされたTMSCエージェントが対象サーバの情報を収集し、セキュリティ対策の実施有無などのあらかじめ指定したポリシーを満たしていれば、鍵管理サーバから鍵が発行されデータへアクセスできるという仕組み。
今回新たに、サーバへの不正プログラム感染や脆弱性を利用する攻撃、ファイルやレジストリなどの不正変更を検知する「Trend Micro Deep Security(以下、TMDS)」との連携を強化。不正プログラム感染やコンテンツが改ざんされた場合に、サーバ上の異常を検知し、該当のサーバが重要なデータへアクセスすることを防止する。
また、従来、クラウドサービスプロバイダがTMSCを利用してセキュリティサービスを提供する場合には、ユーザー企業ではなく、サービスプロバイダが鍵管理サーバを構築・運用する必要があったが、今回、新たにトレンドマイクロが運用する鍵管理サーバを利用してサービスプロバイダがサービスを提供するモデルを開始する。これにより、サービスプロバイダは、初期の設備投資や運用コストを抑えることができるという。
トレンドマイクロでは、TMSCについて今後1年間で2億円の販売目標を掲げている。