• 2012/07/23 掲載

家電量販大手のコジマ、NWインフラ再構築で通信コスト4割減 3G回線を常時接続でバックアップ用途に

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
大手家電量販店のコジマは、基幹ネットワークのインフラ構築を行い、2012年1月より稼働を開始した。導入後、通信コストの4割削減に成功したという。また、業界で初めて、FOMAの3G回線を常時接続して、バックアップ用途に用いたという。
 コジマは、全国208店舗および本社、データセンターなど全拠点のネットワークインフラを、冗長化を含めて再構築した。回線サービスの見直しも合わせて行った。

 3G回線をバックアップ回線に採用。それを業界で初めて常時接続とすることで、障害時の信頼性を大幅に向上させたという。

 今回、最新のVPNサービスである「フレッツ・VPNワイド」を中心としたネットワーク構成とした。VPN(Virtual Private Network)は、公衆回線をあたかも専用回線のように利用できるサービスであり、専用回線に比べ安価に利用できるという特長を持つ。この回線見直しにより、メイン回線の通信コストを4割削減した。

 フレッツ・VPNワイドと全拠点を結ぶバックアップ回線には、受信時最大7.2Mbpsの高速通信が可能な3G回線を採用した。ワイヤレスの特長を生かし、改装時の暫定利用や催事場への一時的なPOSレジの設置にも利用可能。従来、同社ではバックアップ回線にISDNを用いていたが、128Kbpsの通信速度はメイン回線の十分の一以下しかなく、バックアップ回線としては不十分だった。また、ISDNは通信費が従量制のため、回線費用の予算化が難しいという問題があった。

 全拠点でそれぞれ二重化されたルーター(ネットワーク中継機器)は、1台をメイン回線へ、もう1台はバックアップ用の3G回線へ常時接続する形態とした。3G回線は携帯電話のFOMA網を利用した。3G回線への常時接続は業界初となるという。

 常時接続することにより、災害時などの回線混雑時に「バックアップ回線につながらない」という心配がなく、常時接続により3G回線のルーターを常に監視可能なため、障害時にありがちな「バックアップ用ルーターが故障していた」といった不安もないという。

 ネットワークの監視はアイティフォーのコールセンターが24時間365日体制で行う。メイン回線に障害が発生した際は自動的に3G回線へ切り替わり、復旧後は自動でメイン回線に戻る。

 受注金額は非公開。本案件はNTT東日本(東日本電信電話)から受託してアイティフォーが構築した。

関連タグ

関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます