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  • 2021/01/05

バックアップソフト比較シェア上位8選、企業向け製品の選び方と検討のポイント

情報の価値はときに有形の財産以上のものとなる。災害やシステム障害などによって、ごく一部のデータが失われただけでも莫大な損失を生みかねない。ファイル情報システム部門の担当者にとって、バックアップをどのように確保していくかは重要な課題だ。データ・システムバックアップソフトやソリューションは、各事業者から多数提供されている昨今。自社のニーズにかなう製品をどのように選んでいくべきなのだろうか。ここでは、企業向けのバックアップソフトを選ぶにあたり、押さえておきたい基本情報、ならびにVeeam、Commvault、Veritas、Rubrikなどの主要製品を紹介していく。

構成・監修:時田信太朗

構成・監修:時田信太朗

テック系編集者/メディア・コンサルタント
外資系ITベンダーでエンジニアを経てSBクリエイティブで編集記者、スマートキャンプでボクシル編集長を歴任。2019年からフリーランスで活動。メディアコンサルタントとしてメディア企画プロデュース・運営に携わる。

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情報を守るためにバックアップはもはや不可欠
(Photo/Getty Images)

バックアップとは?

 バックアップとは、簡潔に言えばデータのコピーを保存することだ。保護対象となるデータを、現在置かれている場所とは異なる場所に保管し、元データの破損・消失などのリスクに備える。

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データをコピーし保存することでリスクに備えることができる

 ここでいうリスクには、主に次のようなものがある。

・人的なミス
 誤って必要データを削除したり、古いデータを上書きしたりするほか、ファイルの取り違えやスペルミス、単純なヒューマンエラーなどでデータが失われる。

・ハードウェア障害
 サーバやネットワーク機器をはじめとするハードウェア物理的障害や経年劣化、突発的な不具合によってデータが破損・消失する。

・ソフトウェア障害のリスク
 ソフトウェア自体のバグや、他ソフトとの競合、ソフトウェアとデータの相性による障害、仕様の相違により表示・稼働できなくなる。

・ウイルス感染のリスク
 ウイルス感染によって書き換えや消失が発生したり、ランサムウェア(身代金)対策になる。

・災害のリスク
 停電や火災、盗難、地震また結露や熱暴走などの環境変化によって物理的データが消失・破損する。

・犯罪リスク
 不正アクセス・侵入による改ざん行為や、持ち出しなど人為的・悪意によるトラブルが発生する。

 業務で扱うデータは、上記のような不測の事態に備え、バックアップを取っておくことが必須だ。一方、手動での定期的なバックアップは面倒であり、見落としの可能性もある。リスクを軽減するためには、漏れやヒューマンエラーのないバックアップソフトの活用を検討しよう。

バックアップの種類
 バックアップには、対象となるデータによりいくつかの違いがある。大きな分類としては、「ユーザデータ」と「システムデータ」だ。

 ユーザデータは、ファイル単位での利用が多いため、ファイルバックアップが向いている。一方、システムデータの場合は、システム全体をバックアップでき、障害箇所が特定できなくても復旧が可能なイメージバックアップが最適だろう。一括でバックアップすると、柔軟性がなく運用が複雑になりやすい。

 ディスク内データのバックアップ方法は、大きく分けると「フルバックアップ」「差分バックアップ」「増分バックアップ」の3つある。初回にフルバックアップを実施し、その後更新や追加分について差分バックアップ・増分バックアップを行うとよいだろう。

対象により手法を変える
 先述したように、イメージバックアップはシステム全体を守ることができる。ただし、時間がかかるため、復旧時にはファイル単位ごとに行うよりもムダが多い。

 一方ファイルバックアップは、バックアップの必要に応じピンポイントで保護できる。ファイル単位であるため、復旧が迅速というメリットがある。特に、重要なデータや日ごろの業務に欠かせないデータの保護に役立つだろう。どちらを実施するべきか、対象と必要性に応じて判断したい。

バックアップソフトを使うメリット

 バックアップソフトを導入するメリットにはどのようなものがあるのだろうか。主なものは次のとおり。

  • ・手動では難しいバックアップが容易になる
  • ・取りこぼしなくバックアップできる
  • ・安全にバックアップできる

 これらのメリットについて、順番に見ていこう。

手動では難しいバックアップが容易になる
 バックアップソフトを用いるメリットは、規模や状況に合わせたバックアップができることだ。大量データを一気にバックアップしたり、データ形式やOSに適したバックアップを実施できたりと柔軟に対応可能だ。プラットフォームの混在や、端末の増減などについても順応するため、企業活動の継続に支障が出ない。

 自社の活動サイクルに合わせた定期的な自動バックアップなど、企業内の要望に沿ったカスタマイズも可能だ。リモートワークの浸透で遠隔地同士でのデータ保護も急務となっている。重複排除機能を搭載したバックアップソリューションも提供されており、リモートオフィスでの遠隔地バックアップも万全。

 これまで手動で実施していたバックアップでは不可能だったことでも、実行できるのがバックアップソフトの大きな強みだ。

取りこぼしなくバックアップができる
 人手によるバックアップには、常にミスの可能性が内包している。定時にバックアップを行う習慣がある場合でも、「なんらかの事情で忘れる」ことも十分に考えられるだろう。

 バックアップソフトには、バックアップ実施の時刻やバックアップ内容を保存する基本機能が搭載されているため、「いつどのようなバックアップが実施されたのか」が一目瞭然だ。

 差分バックアップや、増分バックアップ機能を利用すれば、システム全体に影響を与えずに追加や書き換え分のデータのみバックアップされる。データベースソフトや、グループウェアで作業中でもバックアップを実施する「オンラインバックアップ」機能も有用。

安全にバックアップができる
 バックアップ時に元データが破損しては何の意味もない。バックアップソフトによるバックアップ作業は、適切な手順が守られながら実施される。そのため、手動バックアップと比較してデータの破損や消失リスクが低い。

 バックアップソフトの中には、災害時のデータ復元のためのリストアを支援する「ディザスタリカバリ(災害復旧)」機能を搭載するものもある。データ形式やシステムの仕様に基づいた正確なバックアップがなされることで、大切なデータを守ることができる。

 企業の中核的資源であるデータを確実に保護するためにも、安全性の高いバックアップができる専用ソフトの導入が有効だ。

【次ページ】バックアップソフト種類別のポイントとシェア上位8選を紹介

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