- 2012/10/04 掲載
阪急阪神グループが大阪梅田でO2Oサービス、NTT・博報堂と共同トライアルも

本サービスの提供開始に合わせて、阪急阪神グループ各社、NTTグループ各社ならびに博報堂は阪神間の中核拠点である梅田(大阪府)・西宮(兵庫県)の主要商業施設において「SMART STACIA」会員対象のO2Oマーケティングに関する共同トライアルを実施する。
具体的には、梅田に位置する「阪急三番街」・「HEPファイブ」・「NU chayamachi(ヌー茶屋町)」を中心とした利用者向けの「ウメダ・スタイルクリップ」と西日本最大級の商業施設「阪急西宮ガーデンズ」利用者向けの「阪急西宮ガーデンズアプリ」の2種類のスマートフォンアプリを無料で提供する。
さらにスマートフォンアプリの利用状況や鉄道・バスの乗降情報、商業施設での購買情報などのビッグデータを分析し、顧客の興味・関心にマッチした情報のタイムリーな提供を可能にするマーケティングおよび技術の検証に取り組むという。
各社の役割は下記の通り。
阪急阪神ホールディングス
阪急阪神ホールディングスは、阪急阪神グループにおける本トライアルの企画立案、各種マーケティング施策および情報発信の実施、グループ事業間の調整を行う。阪急阪神カードが、トライアルの利用者基盤である「SMART STACIA」の会員組織および「SMART STACIAポイント」などサービス全体における運営主体となる。
日本電信電話(NTT)
NTTは、ファッションなどに関する興味・関心、タイミングに合わせた情報提供や、写真を利用した店舗と利用者、利用者間でのコミュニケーションを可能にするスマートフォンアプリ『ウメダ・スタイルクリップ』を提供するほか、NTT研究所が開発したビッグデータ分析技術を提供する。
NTT西日本
NTT西日本が現在取り組んでいる新しい生活文化創造に向けた「スマート光タウン(街デジ)」構想の一環として、阪急西宮ガーデンズ270店舗中220店舗以上の協力を得て、街中での利用が進む「Wi-Fi」や今後の普及が想定される「NFC」に着目した新しいショッピング体験のサービス基盤を構築する。GPSでは把握困難な3次元の位置情報(利用者がショッピングセンターなど多層構造のビルの何階にいるのかなど)をWi-Fi技術を応用して把握し、位置情報と連動したタイムリーな情報配信を実現する技術の提供を行う。そのほか、スマートフォンをかざすことで得られる各種サービスの仕組みをトータルに提供する。具体的には、約130店舗でのスマートポスター活用、約60店舗での電子クーポン・スタンプカードサービスの導入、館内12カ所に設置された専用端末による来館ポイントシステム、駐車位置記憶サービスなどを実施する。
NTTドコモ
NTTドコモは、ドコモ・インサイトマーケティングが持つリサーチノウハウとデータ分析力を活かしたO2Oマーケティング情報の統合的な活用支援を実施する。具体的には、インテージ社の調査データを活用したターゲット層に対するペルソナ分析、商業施設での購買情報・鉄道およびバスの乗降情報に対するビッグデータ分析によるマーケティングインサイトの導出を行う。
NTTコミュニケーションズ
NTTコミュニケーションズは、同社グループのオンラインマーケティング支援事業を担うNTTコム オンライン・マーケティング・ソリューションとの協業により、企業向けソーシャルメディア施策支援ツール「Cotweet/BuzzFinder」などを利用したソーシャルメディアのマーケティングへの活用支援、O2Oサービスの活性化支援、統計分析などのマーケティング分析技術・ノウハウを提供する。
博報堂
博報堂はビッグデータを活用したマーケティング分析における手法策定、評価指標設定、効果検証、生活者への洞察と発見を活かした市場創造を行っていくという。
共同トライアルは、2012年10月6日から2013年5月10日まで行われる。
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