開閉ボタン
ユーザーメニュー
ユーザーメニューコンテンツ
ログイン

  • 会員限定
  • 2014/07/07

ソニーモバイル 鈴木国正 社長が描く、ソニーのウェアラブル戦略

ソニーのスマートウェア戦略の根幹は、ユーザー視点に立脚した製品を提供していくこと。ユーザーに感動を与えるような、面白い提案をし続けることだ――。そう語るのは、ソニーモバイルコミュニケーションズで代表取締役社長兼CEOを務める鈴木国正氏だ。「世界ICTサミット2014」において同氏は、現在同社が取り組んでいるウェアラブルデバイス(スマートウェア)の開発とその技術について講演した。

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト 鈴木 恭子

ITジャーナリスト。明治学院大学国際学部卒業後、週刊誌記者などを経て、2001年よりIT専門出版社に入社。「Windows Server World」「Computerworld」編集部にてエンタープライズITに関する取材/執筆に携わる。2013年6月に独立し、ITジャーナリストとして始動。専門分野はセキュリティとビッグデータ。

ソニーモバイルが注目する4つのライフスタイルの変化

photo
ソニーモバイルコミュニケーションズ
代表取締役社長兼CEO
鈴木 国正 氏
photo
リストバンド式のウェアラブルデバイス「SmartBand」(ソニーモバイルコミュニケーションズのWebサイトより)
 ソニーモバイルコミュニケーションズは2014年3月、リストバンド式のウェアラブルデバイスである「SmartBand」を全世界で発売した。これは、ユーザーの生活全般を記録するものだ。バンドには「コア」と呼ばれる小型センサーが搭載されており、人体の動きを感知して、そのデータを同社のスマートフォンである「Xperia」に送信する。

 SmartBandは、歩数や消費カロリーや睡眠時間などの肉体的記録だけでなく、観た映画、聴いた音楽、話した時間などのエンターテインメント行動記録、さらに感動した瞬間や楽しかった瞬間なども記録できる。記録したデータは、専用アプリで可視化。鈴木氏は、「日々の活動全般を、ライフログとして記録する。その記録は(Xperia上の専用アプリで)アニメーションで振り返ることができる」説明する。

 同氏はSmartBandの優位性を「表現力」であると強調する。「ユーザーが自分の生活全般を、“個人のエンターテインメント”として楽しめるように主眼を置いて開発した。現在、人々を取り巻く外部環境は著しく変化している。その中で、ユーザーは何を求めているかを考えた」と語る。

関連記事

 鈴木氏は、「われわれは4つの大きなライフスタイルの変化に注目している」と説明する。それは、「ニュージェネレーションの台頭」「男女の社会的役割の変化」「都市への集中」「パワーシフト」だ。

 ニュージェネレーションの台頭とは、“超”デジタルネイティブの登場を指す。同社が米国で調査したところ、12歳以下の7割が、すでにタブレットを使っていることが明らかになった。そうした世代にとっては、「コンピュータを身につける」ことが当たり前になっている。また、男女の社会的役割の変化について鈴木氏は、「男女の社会的役割の差がなくなっている」と指摘。「男らしく/女らしく」ではなく、「自分らしく」ありたいと考える人が多くなっているという。

 都市への集中やパワーシフトは、アジア/アフリカの急激な経済成長や、大都市圏におけるヒト・モノ・カネの一極集中型を見れば明らかだろう。2050年には7割以上の人口が都市に集中すると予測するシンクタンクもある。

「こうした外部環境の変化の中でわれわれは、どのような機能(製品)が人々の生活を楽しくするのかを考えた。それを具現化したものが、SmartBandのようなスマートウェアだ」(鈴木氏)

【次ページ】注目は「コンテキストアウェア」

ウェアラブル ジャンルのトピックス

ビジネス+IT 会員登録で、会員限定コンテンツやメルマガを購読可能、スペシャルセミナーにもご招待!