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- 2015/12/18 掲載
フィットビットはなぜアップルを上回れたのか? ウェアラブルの隠れた王者の戦略とは
具体的にフィットビットが販売するアクティビティトラッカーは、Zip、One、Flex、Charge、Charge HR、Surgeの6種類です。一言にアクティビティトラッカーといっても、59ドル(1ドル120円換算で7,080円)のZipでできることは、歩数・カロリー・距離・歩いた階段の計測に時計機能のみで、最上位機種のSurgeでは、GPS機能、心拍数、睡眠時間の計測など多機能におよびます。
スマホとの連携が転機となったアクティビティトラッカー
たとえば、歩数計を購入したとして、毎日の歩数を計っても、結局、その歩数計だけで完結してしまいます。したがって、過去の歩数を見たい、体重との関連を調べたいという場合は、毎日の歩数をパソコンなどに記録、もしくはUSB接続でデータをダウンロードするといった作業が必要になります。
一方、スマホの場合、あるアクティビティトラッカーに対応するアプリをダウンロードすれば、そのデバイスを利用するたびに、スマホにその活動量が蓄積されます。そして、その活動量を蓄積することで、1年間の睡眠パターンの把握、あるいは、1年間の平均歩数の把握といった日々の行動パターンをより詳細に把握し、健康管理などに役立たせることができます。
フィットビットでも、ダッシュボードという形で、歩数、歩いた距離、消費したカロリー、あるいは機種によっては心拍数などを計測した結果をアプリに集約します。そして、アプリ上でこれまでの推移などを確認、あるいはフィットビットには食事を記録する機能があるので、摂取したカロリーと消費したカロリーを記録する、いわゆる、レコーディングダイエットといった用途に利用します。くわえて、フィットビットは専用アプリだけではなく、たとえば、ジョギングアプリの「Runkeeper」(ランキーパー)とフィットビットが連携して、ランニング機能に心拍数の計測を追加することもできます。
【次ページ】アクティビティトラッカーとスマートウォッチはどう違うのか?
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