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  • 2014/09/16 掲載

スティーブ・ジョブスはいない──Win-Winの開発を実現するために必要なこと(前編)

Developers Summit 2014 Summer

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ソフトウェア開発において、プロダクトに責任を持って決断してくれる優秀なプロダクトオーナーがいることは望ましいことですが、一般に受託開発において、お客様側にしっかりとしたプロダクトオーナーとしての担当者がいることはめったにありません。7月末に行われたDevelopers Summit 2014 Summerのセッション「創業122年の企業と顧客価値にコミットした 開発を実現する試みと成果について」では、東京商工リサーチのシステム開発を行ったグロースエクスパートナーズが、「プロダクトオーナーとしての組織」と題して受託開発における現実的なプロダクトオーナーの取り組みについて解説しています。

Publickey 新野淳一

Publickey 新野淳一

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。

 このセッションは開発側であるグロースエクスパートナーズだけでなく、発注側である東京商工リサーチの担当者も登壇し、両面から「プロダクトオーナーとしての組織」を実現するためにどのようなことを行ったのかを浮かび上がらせるユニークなものとなりました。

 セッションの内容をダイジェストで紹介します。

創業122年の企業と顧客価値にコミットした 開発を実現する試みと成果について

 グロースエクスパートナーズ 執行役員 鈴木雄介氏。

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 受託開発では、お客様は安くしてほしい一方で、開発側としてはできるだけ機能を作りたくないといったWin-Winの関係になりにくい。ただ、なりにくいだけでできないわけではありません。

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 そのためにはお客様と開発チームがきちんと意思疎通できていることが重要で、そのためにプロダクトオーナーという存在が必要となります。

 プロダクトオーナーはスクラムによって重要になってきた言葉ですが、スクラムにかぎらずエンタープライズの開発ではプロダクトオーナーは重要だと思います。

 プロダクトオーナーは2つの方向を見ていて、1つは組織内のステークホルダーやユーザーのニーズの優先順位について理解していること。もう1つの方向は、開発チームに何をどの順番で作るか、受け入れの条件は何かを伝えて、それを実行されるようにすること。

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 世界最高のプロダクトオーナーは誰かと言えば、スティーブ・ジョブズですね。

 ということは、エンタープライズで開発をするときには、その会社のスティーブ・ジョブズがどこにいるかを考えないといけません。

 今回はそれを私たちの開発でどのように見つけていったのか、という話をしたいと思います。

スティーブ・ジョブズを探して

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