ローソンは、投資会社の丸の内キャピタルより、成城石井のすべての株式を取得する。買収額は約550億円で、手元資金と銀行借入によりまかなう。
ローソンではこれまでも自社コンビニエンスストアで生鮮食品を積極的に販売。女性の社会進出をサポートする 「ナチュラルローソン」、核家族化の食卓をサポートする「ローソンマート」、医薬品販売やヘルスケア機能の強化型店舗、ブランパンやピュアシリーズなど健康を意識した商品開発、土壌からこだわった野菜や惣菜の販売によるスーパーマーケットの代替などを行ってきた。
成城石井は、輸入品や産地にこだわった高価格帯商品を扱うスーパーマーケットで、関東圏を中心に120店舗を展開(2014年9月時点)している。
ローソンでは今回の買収により、スーパー事業に本格参入することになる。今後、成城石井がこれまで築いてきたブランドなどの事業基盤をもとに現在の体制を維持しつつ、ローソンが持つ店舗立地獲得、ロジスティクス、購買データの活用等に関するノウハウ提供を通じて、大都市圏市場における二極化への対応を強化していく考えという。