安全・安心な食物を子供や妊婦に
──まず現在の米の市場動向について教えていただけますか?
森氏:普段は意外と気にしていないかもしれませんが、米相場には比較的大きな上げ下げがあります。農家と仕入れを交渉する際に「相場はこのくらいなので、値段はこれぐらいに収めて下さい」というような形で交渉します。
しかし、今年度はすごい下げ相場ですね。弊社ホワイトフードの所在地がある北海道はそれほどでもありませんが、本州の米は20%ぐらい落ちています(参考:『
平成26年産米の相対取引価格・数量』 農林水産省、2015)。これだけ相場が下がると、採算が取れずに厳しいというお話を農家さんからお聞きします。
この下げ相場は、米が余っていることが原因だと言われています。そのなかで北海道が横ばいなのは、ホクレン(ホクレン農業協同組合連合会)が突っ張っているからだと言われています。
──今TPPの問題が騒がれています。米の開放についてはどう思われますか?
森氏:もし一度でもTPPの扉を開けてしまうと、一般論として農家の経営は苦しくなる可能性があると言われています。
一方、今は日本産だからといって安全とは限らず、若い子育て世代の食に対する安全・安心を考えると、外国産という選択肢もあるとは思いますね。
自分で現地まで足を運び、安全な食品を集める