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  • 2015/11/18 掲載

SWOT分析とは何か? 絶対に理解しておきたいフレームワークの基本

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SWOT分析とは何か? 手短に説明せよ、と言われて、すぐに答えられるだろうか。よく耳にする定番のフレームワーク、ビジネス界の共通言語であるがゆえにかえって、把握がおぼろになっている部分があるかもしれない。そもそもがフレームワークなるものは、どういうもので、何のために必要で、どう活用すべきなのか? 本記事では、フレームワークの基本を改めて捉え直す。

新規事業プロデューサー 永田豊志

新規事業プロデューサー 永田豊志

新規事業プロデューサー、株式会社ショーケース・ティービー最高執行責任者。 リクルートで新規事業開発を担当し、そのままメディアファクトリーで漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。

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フレームワークを使いこなして、最短で本質に到達

 フレームワークとは思考の枠組みのことです。フレームワークは、ビジネスの先人たちが作り上げた貴重な思考ツールです。フレームワークでは、課題に対して、問題を整理し、最善の解決策を得るための手順をさまざまな手法でアプローチします。

 多くのフレームワークはそうしたビジネスコンセプトを可視化しているため、自分だけでなく、第三者にとっても理解しやすい形になっています。プレゼンテーションでビジネスフレームワークを使えば、参加者の理解が得られやすいでしょう。また、有名なフレームワークは一定のレベル以上のビジネスマンにとっては共通言語となっていますから情報共有しやすいという利点もあります。

 経営戦略や業務改善、問題解決などに役立つフレームワークを収録した『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』から、ビジネスパーソンなら知っておきたい基本的なフレームワークをいくつか紹介しましょう。

論理的に考え、相手に説明する――ロジックツリー/ピラミッドストラクチャ

 ロジックツリー(論理の木)とは、論理展開を1つの要素から、どんどん枝分かれしながら、何層にも構成要素を並べて説明するためのフレームワークです。ピラミッド型に並べるために、ピラミッドストラクチャと呼ばれることもあります。

 ロジックツリーはあらゆるビジネスフレームワークの基本となる考え方なので、しっかりマスターして、応用がきくようにしたいものです。

●先に結論、後から理由づけ

 ロジックツリーを作っていくときのポイントですが、最初に結論や主張が示されるようにします。ロジックツリーでは、常に先に結論を述べ、後からその理由を挙げていきます。

 Why So?(なぜ、そうなるのか)というアプローチです。

 そうすることで、ポイントが明確になり、説得力のある説明にすることができます。この関係は逆方向から見れば、いくつかの理由から結論を推測する、So What?(だから、どうなるか)というものです。

 特に、提案型のプレゼンテーションではロジックツリー的な展開で説明すると効果的です。

 ロジックツリーの要素には、事象だけでなく、数値データや事例などさまざまなコンテンツを入れることができます。特に、理由づけには数値データが強力ですから、裏づけとなるものを複数用意しておくとよいでしょう。

●演繹法と帰納法

 ロジックツリーは、演繹法と帰納法とを組み合わせて作っていきます。

 演繹法とは、1つの事象から、別の結論を導く論理思考です。たとえば、「円高になると、輸入企業の業績が良くなる」といった具合です。

 しかし、輸入企業の業績が良くなったからといって、円高になっているとは限りません。必ずしも、逆は成り立たない(=不可逆)という点に注意しましょう。

 もう一方の帰納法は、演繹法とは逆に、複数の事象(サンプル)の類似点から、1つの結論を導く論理思考です。たとえば、原料高、人件費増、市場の低迷など複数の要素から、「経営が苦しくなる」という結論を導き出す方法です。


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●ほかのフレームワークと組み合わせる

 先にロジックツリーはあらゆるビジネスフレームワークの基本となる考え方、と説明しました。実際にロジックツリーを展開する場合は、ほかのフレームワークをロジックツリーに当てはめると展開がスムーズにいきます。

 たとえば、マーケティングの説明をするときに、「マーケティングミックスの4P」を当てはめたり、経営戦略を説明するために、「バランススコアカード」を当てはめてみるといったことが可能です。

【次ページ】 改めて、SWOT分析の基本とは

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