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  • 2015/11/20 掲載

ビジネスにおける五郎丸ポーズを作れ! 商売繁盛の神に学ぶルーティンのススメ

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2015年、ラグビー日本代表が大活躍した。中でも注目されているのが、スーパーラグビー・レッズへの加入が決まった五郎丸 歩選手だ。流行語大賞にノミネートされて今や代名詞となった五郎丸ポーズは、五郎丸選手にとって試合における重要なルーティンである。ビジネスの世界でも、古くから大切にされてきたルーティンが存在する。商売繁盛の神と呼ばれる仙台四郎(せんだい しろう)のルーティンに注目してみよう。
中森 勇人

中森 勇人


中森勇人(なかもりゆうと)
経済ジャーナリスト・作家/ 三重県知事関東地区サポーター。1964年神戸生まれ。大手金属メーカーに勤務の傍らジャーナリストとして出版執筆を行う。独立後は関西商法の研究を重ね、新聞雑誌、TVなどで独自の意見を発信する。
著書に『SEとして生き抜くワザ』(日本能率協会)、『関西商魂』(SBクリエイティブ)、『選客商売』(TWJ)、心が折れそうなビジネスマンが読む本 (ソフトバンク新書)などがある。
TKC「戦略経営者」、日刊ゲンダイ(ビジネス面)、東京スポーツ(サラリーマン特集)などレギュラー連載多数。儲かるビジネスをテーマに全国で講演活動を展開中。近著は「アイデアは∞関西商法に学ぶ商売繁盛のヒント(TKC出版)。

公式サイト  http://www002.upp.so-net.ne.jp/u_nakamori/

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五郎丸ブームの中、注目すべき商売繁盛の神がいる

 2015年、ラグビー日本代表が大活躍した。中でも注目されているのが、スーパーラグビー・レッズへの加入が決まった五郎丸 歩選手だ。スーパーラグビーとはラグビーの本場、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカというトップクラブからなる世界最高クラスのリーグだ。

 世界ランク上位3カ国からなるリーグだが、日本のランキングは10位。五郎丸選手が如何に優秀で世界から認められているのかがわかる。しかも、所属するヤマハ発動機に籍を置いたままの合流というから、その厚遇ぶりは異例と言えるだろう。

 スポーツの世界における五郎(ごろう)が注目を集めているが、昔話の世界にも人気の高い四郎(しろう)がいる。知る人ぞ知る、商売繁盛の神と名高い仙台四郎(せんだいしろう)がその人だ。

 飲食店などで見かけた方も知るかもしれないが、坊主頭に地味な半纏を着ているさえない風体で、股間からは大事な部分が見えているといった外見は、とても神様と拝められるに値しない見た目だが、客商売を営む人々にとって、手を合わせたくなる存在だというから驚く。

 江戸時代から明治時代にかけて宮城県仙台市に実在した人物なのだが、地元の写真館で撮影された写真の複製やその風貌を模した人形を店舗や事務所に置くと繁盛すると言われ、最近では土産物としても人気が高いのだという。

 さて、この仙台四郎とはいったいどのような人物なのか?当時の伝説から紐解いてみたい。

商売繁盛の神、「仙台四郎」とは?

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仙台四郎肖像
 仙台四郎(本名:芳賀 四郎)は1855年ごろに鉄砲職人の家庭の四男として生まれた。裕福な家庭だったが、不運にも幼少期に川でおぼれ意識不明になってしまったことで知的障がいがあった。

 しかし、根っからの明るさと人懐っこさから地元で愛され、勝手に箒で店先を掃いたり、柄杓で打ち水をする四郎を招き入れ、ご馳走をする店舗が後を絶たなかった。

 そして、四郎が掃除をした店が繁盛したことから、「福の神」としての噂が広まり、わざと店先に箒を立てかける店が出てくるようになったのだという。

 しかし、いくら箒を立てかけていても、見境なく掃除をするわけではなかった。掃除をするのは気に入った店だけ。無理やり四郎を招き入れようとしても拒むというスタンスを貫いた。

 中には、四郎のみすぼらしい風体を見て追い払う店もあったというが、その店がほどなくして潰れたことからますます、福の神伝説は真実味を増していった。

 一説によると童心を持つ四郎は心から歓迎してくれる店とそうでない店を見抜き、下心がある店を直感的に避けていたと言われている。また、客の立場からすれば見た目に関わらず歓迎してくれる、おもてなしの心を持つ店だからこそ繁盛したとのだと言えるだろう。

 いずれにしても四郎の噂は県外にも広まり、当時開通した鉄道にも「四郎さんを歓迎しよう」とタダで乗車できるようになったという逸話も残る。

 さらにこの噂は死後も語り継がれ、生前に四郎を撮影した写真を地元の写真館が「明治福の神 仙台四郎君」と銘打って絵葉書にして売り出した。これが仙台四郎の始まりだと言われている。時は流れ、昭和四十年代の高度成長期に仙台に支店を置く会社が増え、その時に駐在社員が目を付けたのが行きつけの飲食店に飾られている仙台四郎のこの写真だ。

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有名タレントが紹介したテレホンカード
 需要があるならと写真は大量にコピーされ、これを商品化する人たちも現れた。やがて人形やお守り、キーホルダーなどが出回るようになる(第一次仙台四郎ブーム)。その後、仙台市は指令指定都市になり、バブル期を背景に全国的に名が知れわたる流行となった(第二次仙台四郎ブーム)。

 近年ではテレビ番組で有名タレントが仙台四郎のテレホンカードを紹介したことからブームが再燃し、ネット販売などでは売り切れが続出。まさにNTTにとって福の神となった。

 しかし、偽物や粗悪なコピー、まがい物も出回り、「せっかく買ったのにご利益が無い」との声も多く、一時のブームは影を潜めている。

【次ページ】五郎丸選手と仙台四郎に学ぶ、ルーティンのススメ

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