ワークスアプリケーションズ(以下、ワークス)は25日、東京大学と共同研究プロジェクト「人事情報活用研究会」(以下、本研究会)を開始したことを発表した。
ワークスが開発・販売している大手企業向けERPパッケージ「COMPANY」。ワークスは2009年より、この「COMPANY」で管理している実データを専門家と研究し、日本企業の生産性向上に貢献することを目指したプロジェクト、「COMPANY Innovation Academy」(以下、CIA)に取り組んでいる。本研究会は、 CIAの一環として東京大学と共催で立ち上げたもの。東京大学社会科学研究所の大湾 秀雄教授をリーダーに迎え、大手企業の人事データを定量的に分析しながら、人事部門が抱える課題への統計学的アプローチについて議論を行うという。
2014年から2015年にかけて開催した第1期では、 各回で出題される分析課題を通して分析手法を学び、 最終回では「管理職昇格スピードの差異を生み出す要因」、 「男女間の昇格スピードと女性の仕事への満足度」等、 各企業が選択したテーマにつき、 自社データの分析を行った結果を発表。 第2期においても、 第1期と同様に分析課題が出題され、 最終回での発表に向けて、 より体系的な分析手法を学ぶという。
第2期の第1回研究会は、11日(水)、各界の大手企業9社が参加。本研究会では、今後約1年を通して、毎回大湾教授より分析課題が出題される予定。参加者は、次回の研究テーマに沿った分析課題に取り組むことで、自社データを用いた実践的な分析手法を学べるという。
ワークスは本研究会を通じ、人事情報の定量的分析手法や統計学的分析ノウハウを「COMPANY」の機能へと反映し、システムによる人事施策支援の実現を目指すという。
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