- 会員限定
- 2025/06/16 掲載
営業メール「みだれ打ち」はもう古い、アポ成功率がグンと上がる「黄金パターン」とは
連載:何がなんでも定時で帰るためのタイパ仕事術
一般社団法人日本ビジネスメール協会 代表理事
株式会社アイ・コミュニケーション 代表取締役
1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学を専攻。広告代理店勤務を経て独立。2004年、アイ・コミュニケーションを設立。2013年、一般社団法人日本ビジネスメール協会を設立。ビジネスメール教育の専門家。メールのスキル向上指導、組織のメールのルール策定、メールを活用した営業力強化、メールコミュニケーションの効率化や時間短縮による業務改善など、支援実績は多岐に渡る。これまでに研修やコンサルティングを行った組織は、官公庁から民間企業、団体や学校に至るまで5000を超える。年間150回以上の研修やセミナーでの講演、1500回以上のメディア掲載、2003年から続くメルマガ「毎日0.1%の成長」を通じて、ビジネスメール教育の普及に力を注いでいる。著書は「仕事ができる人は実践している!ビジネスメール最速時短術」(日経BP)、「そのまま使える! ビジネスメール文例大全」(ナツメ社)など34冊。
営業メールにおける「NG件名」とは
ただその際、ひたすら大量のメールを送っていても中々アポイントメントに繋がりにくいかもしれません。メールでの営業活動の「タイパ向上」を実現するためには、いかに相手にメールを読んでもらえるかを工夫する必要があります。
当然ながら、営業メールからアポイントを獲得するための最初の関門は「開封してもらうこと」です。どれほど魅力的な提案をしても、読まれなければ意味がありません。特に、忙しい担当者は1日に何十通ものメールを受信するため、興味を引く件名と冒頭文をいかに書けるかが重要です。

メール件名は簡潔かつ具体的に「自分に関係がある」と思わせることが大切です。たとえば以下の例は、あまり親切とは言えません。
「ご挨拶のメールです」
「新サービスのご紹介」
抽象度が高いメールは「読まなくてもよい」と判断され、開封率が下がってしまいます。そのため、具体的な用件を書くか、メリットを書いて興味を引くか、明確な意志を伝えるべきです。たとえば、次のようなイメージです。
「面談のお願い」
「打ち合わせのお願い」
「〇〇業界で成約率30%向上!成功事例をご紹介」
「パソコン買い替え予定の企業様必見!貴社の業務効率化に関するご提案」
NG例の件名を見た際、「あいさつは不要」と考え、メールを開封しない人も多いかもしれませんが、OK例の「面談のお願い」となると重要な依頼の可能性もあるため「開封して確認しよう」と思う人が多いはずです。「打ち合わせのお願い」という件名も、必要な内容かどうかは開封しなければ分かりません。
また、明らかに営業メールと分かる件名でも、メリットを盛り込むことで本当に必要としている人だけに開封してもらえます。
- 数字を活用
「営業成約率が1.5倍に!成功事例を紹介」 - 疑問形で興味を引く
「〇〇の売上改善、どの施策が効果的?」 - 期間限定・無料特典を強調
「今だけ無料相談可!〇〇業界の成功事例」
この際、目立てばいいと考えて、件名に■を入れたり【重要】などと書いたりするのも逆効果のため注意しましょう。一斉送信メールだと思われて開封率が低くなってしまいます。 【次ページ】アポ率が一気に向上、メール文面「黄金パターン」とは
業務効率化のおすすめコンテンツ
業務効率化の関連コンテンツ
PR
PR
PR