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2017年12月05日

ガートナー青山浩子氏が解説

コンポーザブル・インフラも台頭、統合システムによるコスト削減比較の具体例

変化の激しいビジネス環境の中、企業のIT部門には、対応スピードや柔軟なスケーラビリティが求められる。そうした課題に対する解として、現在、ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(HCI)をはじめとする、多様な「統合システム」がベンダーから提供されている。こうした統合システムの導入にあたって、どのようなことを知る必要があり、どういう観点で選定すべきなのか。ガートナー リサーチ部門の主席アナリスト 青山浩子氏が、統合システムの捉え方とその展望について解説した。

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統合システム活用のメリットは大きく3つある

(© dny3d – Fotolia)

※本記事は「Gartner Symposium/ITxpo 2017」の講演内容をもとに再構成したものです。

「統合システム」とは何か?

 「統合システム」を理解しているユーザーはまだ少ない。ガートナーの調査によれば、「ベンダーから統合システムを受けているが、その内容がよく分からない」と回答したユーザーの割合は「42%」だった。

 ガートナーでは「統合システム」を「サーバ、ストレージ、ネットワークのインフラストラクチャを組み合わせ、プロビジョニングと管理を容易にする管理ソフトウェアを備えたシステム」と定義している。

 統合システムと一口にいっても、さまざまなベンダーからさまざまな製品・ソリューションが提供されている。しかしそれらは、アーキテクチャと実装する機能の違いによって、大きく4つに分類される。

 まず、「コンバージド・インフラストラクチャ(CI)」と「ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ(HCI)」の2つに大別される。

 HCIは、ストレージに外付けのハードウェアを使わず、サーバのDAS(Direct-Attached Storage)を使用してソフトウェア(SDS=Software Defined Storage)として実装することが特徴となる。

 さらにCIには「統合インフラストラクチャ・システム(IIS)」「統合スタック・システム(ISS)」の2つが、HCIには「ハイパーコンバージド・統合システム(HCIS)」「コンポーザブル・ファブリックベース・インフラストラクチャ」の2つが、それぞれ分類される。

 「コンポーザブル・ファブリックベース・インフラストラクチャ」は、HCIの次世代の製品として期待がかけられているが、現状では、HCIの統合システムとして実際に提供されているものはHCISが中心だ。

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アーキテクチャの特徴と志向で把握する

 CIに分類されるIISの特徴は、サーバ、ストレージ、ネットワークといったインフラ層を一つにまとめたものに、リソース管理のためのソフトウェアを備えて提供されるシンプルなもので、元々はサーバベンダーが提供してきた統合システムの初期における製品である。

 そしてISSは、インフラ層の上にアプリケーション層も乗せて提供するものだ。代表的なものとしてはOracle Exadataが挙げられる。

 HCISは、代表的なベンダーであるニュータニックスが自分たちのことを「ソフトウェアベンダーだ」と公言していることからも分かるように、ソフトウェア・デファインドを志向している。元々はWebスケールITやパブリック・クラウドなどで、x86サーバといったコモディティ・ハードウェアを水平統合するところから始まっているシステムだ。

 今、HCISの次の世代と言われている「コンポーザブル・ファブリックベース・インフラストラクチャ」は、ハードウェアの中身のコンポーネントをもっと小さい単位でモジュラー化し、単にスケールさせるだけでなく無駄をなくすことを目指している製品だと言える。

 なお、現在は、数多くの統合システム製品・ソリューションが乱立している状況にある。それぞれ得意・不得意があるため、製品選択時にはこうしたアーキテクチャの違いや、これからの発展の方向を理解しておく必要があるだろう。

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(クリックで拡大)

IISやISS、HCISの特徴を見極めて最適解を考える

(出典:ガートナー)


【次ページ】統合システムがビジネスにもたらす3つのインパクト

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