- 会員限定
- 2018/06/06 掲載
Dell EMCの新ハイエンドストレージ「PowerMax」は何がスゴいのか、責任者に聞いた
ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。
PowerMaxの高性能の背後にあるストレージの技術とその将来について、Dell EMCでVMAXビジネスユニットのゼネラルマネージャー兼シニアバイスプレジデントのボブ・デクレシェンゾ(Bob DeCrescenzo)氏に聞きました。
PowerMaxはハードソフト両面でNVMeに最適化
──PowarMAXのハイライトの1つが高い性能です。これを実現できた技術的なおもな要素とは何ですか?デクレシェンゾ氏:PowerMAXは、NVMeのためのアーキテクチャをEnd to Endで備えています。バックエンドもこれに合わせて作り変えています。
これまでストレージに使われてきたSAS(Serial Attached SCSI)やファイバーチャネルは、ハードディスクドライブのために作られたプロトコルでした。一方、NVMeはPCIバスに対応し、マルチパスが可能で並列処理に対応しています。
さらにNVMeのフラッシュドライブそのものも、SASフラッシュドライブよりもスループット、レスポンスタイムが優れており、OSやドライバもこれに合わせて開発したことで、これまでSASで存在していたオーバーヘッドを取り除いているのです。
さらに、(ストレージ内部のNVMe化だけでなく)ホストからストレージへの接続におけるNVMe対応も今後行われる予定です。製品としては準備ができています。
── EMCは2016年にDSSDという、PCIe接続を全面的に採用した製品を発表しています。当時、この技術は非常にチャレンジングなものでしたが、PowerMAXでのNVMeの採用はこの技術が成熟した、ということになるのでしょうか?
デクレシェンゾ氏:DSSDでは、すべてをプロプライエタリな技術として製品を実現していました。ですから、これを顧客にも使ってもらうようにするのはたしかにチャレンジングでした。
しかし現在、NVMeはチップベンダーから対応チップもリリースされているように、ストレージのためのプロトコルとして業界のスタンダードになっていると考えています。
ストレージOSに機械学習を搭載
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!ビジネスやITに役立つメリット満載!
-
ここでしか見られない
1万本超のオリジナル記事が無料で閲覧可能
-
多角的にニュース理解
各界の専門家がコメンテーターとして活躍中!
-
スグ役立つ会員特典
資料、デモ動画などを無料で閲覧可能!セミナーにご招待
-
レコメンド機能
あなたに合わせた記事表示!メールマガジンで新着通知
関連タグ
PR
PR
PR