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  • 2020/01/20

田端信太郎:残業するうえで一番ダサいのは「○○だから帰らない」だ

「働き方改革」により、残業に対する考え方も大きく変わった。では「早めに帰ろう」と思った時、上司から急遽仕事を頼まれたらどう対応するべきなのか。『これからの会社員の教科書』を上梓した、元ZOZO執行役員の田端信太郎氏によれば、「ビジネスにはルールやマナーといった“パスポート”があります。それさえ身につけていれば、いつ、どこで、どんな生き方でも選べます。逆に身につけていなければ、どこにも行けません」という。では、残業への対応にはどんな“パスポート”が必要なのだろうか。

田端 信太郎

田端 信太郎

オンラインサロン「田端大学」塾長。1975年石川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。NTTデータを経てリクルートへ。フリーマガジン「R25」を立ち上げる。2005年、ライブドア入社、livedoorニュースを統括。2010年からコンデナスト・デジタルでVOGUE、GQ JAPAN、WIREDなどのWebサイトとデジタルマガジンの収益化を推進。2012年NHN Japan(現LINE)執行役員に就任。その後、上級執行役員として法人ビジネスを担当し、2018年2月末に同社を退社。その後、ZOZO コミュニケーションデザイン室長に就任。2019年12月退任を発表。


イケてる残業とダサい残業

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元ZOZO執行役員の田端信太郎氏
 「今日はデートだし、早めに帰ろう」
 そう思った矢先、上司に仕事を頼まれました。どうすべきでしょうか?

 まずやることは、仕事の内容と締め切りを聞くことです。「何のために」「いつまでに」「何を、どうしたらいいか」をおさえる。そのうえで今日残ってまでやらなくていいのであれば、元の予定を優先させればいいでしょう。

 反射的に「うわ、残業かよ」と思うのではなく、そこで聞く勇気を持つべきです。聞かれた上司側には、仕事の目的、納期と満たすべき品質についての説明責任があります。そこでろくに説明せずに「うるせえ、四の五の言わずにさっさとやっとけ」というのは上司のほうに問題があります。

 そういう上司に当たった場合はどうすべきか。「とにかく帰らせてください! 定時も過ぎてます!」とごり押しすると、評価が下がるだけです。

 理想は「今日は帰らせてください。ただ、ちゃんと締め切りまでには仕上げます」とハッキリ言うことです。自分の主張を通しながらも任務を遂行するという態度は「基本姿勢」です。

 「目的、制約条件、締め切り」は仕事の3点セットです。ここをきちっとおさえる。それが自分の都合を優先させても実現できるのであれば、プライベートを犠牲にする必要はありません。

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残業には「イケてる残業」と「ダサい残業」があるという
(Photo/Getty Images)

自分なりのワークライフバランスを決める

 「そんなのはきれいごとだ」という人もいるかもしれません。もちろん、プライベートの予定なんか全部すっ飛ばして、現場に張り付いていないといけないような状況もたまにあります。ぼくがいた職場でも「明日までにこれやって」という残業が、急に夕方降ってくることが多くありました。そういうときは仕方ない、としか言いようがありません。

 つまりは、自分なりのワークライフバランスを決めることです。どのくらいの仕事量がいいのか? 9時17時でいいのか? どれくらい給料がほしいのか? 仕事を通じて上に行きたいのか? 自分の人生設計、キャリア志向も踏まえて決めることがまず第一です。

 ただし、頭脳労働、知識労働が恐ろしいのは、どこまでやっても永遠に終わりがこないところです。「もうちょっとよくできる」と思うと、永遠に仕事が続いてしまう。

 だから、必ずどこかで線を引かないといけません。そのひとつの目安が「定時」なのですが、これも悩ましい話です。たとえば本づくりにおいても「もうすぐ締め切りだから、こんな感じでいいや」とやっつけ仕事をありにするのかどうか? もちろん、それでも売れる本はできるかもしれません。でもやはり、こだわりたい場面というのは出てくるでしょう。

【次ページ】一番ダサいのは「周りが帰ってないから帰らない」

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