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  • 2020/02/21

人気言語「Python」の生みの親、職業プログラマから引退

Pythonの生みの親であるGuido van Rossum(グイド・ヴァンロッサム)氏が、勤務先であったDropboxを退社し、これからは引退生活を送ることが表明されました。

新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)

新野淳一(本記事は「Publickey」より転載)

ITジャーナリスト/Publickeyブロガー。大学でUNIXを学び、株式会社アスキーに入社。データベースのテクニカルサポート、月刊アスキーNT編集部 副編集長などを経て1998年退社、フリーランスライターに。2000年、株式会社アットマーク・アイティ設立に参画、オンラインメディア部門の役員として2007年にIPOを実現、2008年に退社。再びフリーランスとして独立し、2009年にブログメディアPublickeyを開始。現在に至る。


 下記はヴァンロッサム本人のツイート。


Python開発からGoogleへ、そしてDropboxへ

 1956年にオランダで生まれたヴァンロッサム氏は、約30年前の1989年12月に趣味の一環として新しいプログラミング言語Pythonの開発をスタート。Pythonという名前はBBCのコメディ番組「モンティ・パイソン」にちなんだとされています。

 Pythonはその後、分かりやすく強力なプログラミング言語として人気が高まります。2005年、ヴァンロッサム氏はPythonを多用していることで知られるGoogleに入社し、勤務時間の半分をPythonの開発にあてていました。

 2012年、ヴァンロッサム氏はGoogleを退社してDropboxに入社します。


 DropboxもまたPythonを用いて開発を行っていることで知られる企業です。下記の記事は、Dropboxの3番目の社員であるRian Hunter氏による、2013年に日本で初めて開催されたPyCon APACの基調講演の内容です。

Dropboxは全部Pythonで信頼性の高いソフトウェアを作った(前編)~PyCon APAC 2013
Dropboxは全部Pythonで信頼性の高いソフトウェアを作った(後編)~PyCon APAC 2013

優しい独裁者からの引退、そして職業プログラマからも引退

 いまから約1年前の2018年7月12日、ヴァンロッサム氏は「優しい終身の独裁者」(BDFL:Benevolent Dictator For Life)と呼ばれるPythonの開発に関する意思決定の立場から、永遠に引退することを発表しました

 そのメールの冒頭にはこう記されています。

 I don't ever want to have to fight so hard for a PEP and find that so many people despise my decisions.

 私はもう、PEP(Python Emhancement Proposal)のために激しく争い、それでも多くの人からその決定を嫌がらるのを見たくない

 人気のあるPython言語だからこそ、あらたな機能や文法についてさまざまな要望が寄せられ、そのなかで意思決定していくことが大きなストレスになっていたことが示唆されています。

 そして今回、Dropboxからの退社と同時に引退生活に入ることが示されました。下記は「Thank you, Guido」からの引用です。

 After six and a half years, Guido van Rossum, the creator of Python, is leaving Dropbox and heading into retirement.

 ヴァンロッサム氏自身のパーソナルページでも、引退し、これからは個人的なプロジェクトに取り組み、本の執筆もするであろうと以下のように記されています。

I am retired, working on personal projects (and maybe a book).

【次ページ】 Dropboxのカーボーイコーディング文化を指摘

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