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  • 2020/10/19

Windows 10の品質更新プログラム、断然「月1回更新」がベストな理由

連載:山市良のマイクロソフトEYE

1か月に複数回リリースされてきたWindows 10の品質更新プログラム、2020年7月からは方針が変更され、ほとんどのユーザーは月に1回、米国時間の第2火曜日にリリースされるセキュリティ更新プログラムだけが適用されるようになりました。ほとんどのユーザーと言いましたが、「設定」アプリの「更新プログラムのチェック」をクリックした場合、タイミングによっては月に複数回更新プログラムをインストールし、そして再起動が要求されることになります。

フリーライター 山市 良

フリーライター 山市 良

IT 専門誌、Web 媒体を中心に執筆活動を行っているテクニカルライター。システムインテグレーター、IT 専門誌の編集者、地方の中堅企業のシステム管理者を経て、2008年にフリーランスに。雑誌やWebメディアに多数の記事を寄稿するほか、ITベンダー数社の技術文書 (ホワイトペーパー) の制作やユーザー事例取材なども行う。2008年10月よりMicrosoft MVP - Cloud and Datacenter Management(旧カテゴリ:Hyper-V)を毎年受賞。岩手県花巻市在住。
主な著書・訳書
『インサイドWindows 第7版 上』(訳書、日経BP社、2018年)
『Windows Sysinternals徹底解説 改定新版』(訳書、日経BP社、2017年)
『Windows Server 2016テクノロジ入門 完全版』(日経BP社、2016年)
『Windows Server 2012 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2014年)
『Windows Server 2012テクノロジ入門』(日経BP社、2012年)
『Windows Server仮想化テクノロジ入門』(日経BP社、2011年)
『Windows Server 2008 R2テクノロジ入門』(日経BP社、2009年)
など

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Windows 10で提供される更新プログラムの最新状況とは?
(Photo/Getty Images)

Windows Update、自動更新なら月1回だけの品質更新に

 Windows 10をセキュアな状態に保つには、毎月、Windows Updateまたは手動でWindowsや.NET Frameworkのセキュリティ修正を含む品質更新プログラムをインストールして、最新状態にしておくことが重要です。

 Windows 10で累積更新プログラム(Cumulative Update)という新しい更新プログラムの提供方法が導入されて以来、この新しい提供方法に顕在化した問題の改善や、複雑さの軽減のため、更新プログラムのリリースサイクルの方針やダウンロードとインストールの仕組みには、さままざな変更が繰り返し行われてきました。

 たとえば、この連載の第15回では、Windows 10バージョン1703以降の品質更新プログラムのリリースサイクルの変更点や、Windows 10バージョン1809からの「更新プログラムのチェック」の挙動の変更点について説明しましたが、現在はさらに変更されています。今回は、品質更新プログラムの最新状況について解説します。


 Windows 10および以前のバージョンのWindowsに対する品質更新プログラムは、米国時間で毎月第2火曜日にセキュリティ修正を含む累積更新プログラムがリリースされます。これは「Bリリース」とも呼ばれます。その翌週または翌々週には、新たなセキュリティ修正を含まないオプションの品質更新プログラムがリリースされます。翌週のものは「Cリリース」、翌々週のものは「Dリリース」とも呼ばれます。

 長くこの方針の下でWindowsと.NET Frameworkの品質更新プログラムが提供されてきましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な感染拡大の影響を受け、5月と6月のオプションの品質更新プログラムは提供されないことになりました。そして7月に少し形を変えて再開されました。

「更新プログラムのチェック」をクリックした場合の挙動は異なる

 どう変わったのかというと、オプションの更新プログラムの対象はWindows 10バージョン1809(およびWindows Server 2019)以降となり、それ以前のWindows 10バージョンやWindows 8.1に対して提供されることはなくなりました。

 また、Bリリースの「累積更新プログラム(Cumulative Update、CU)」に対して、Cリリースのオプションの更新プログラムの名称に「累積更新プログラムのプレビュー(CU Preview)」のように「のプレビュー(Preview)」が追加されるようになりました。さらに、CリリースとDリリースの区別はなくなり、Cリリースとして1回のみ(最新バージョンは遅れて提供されることがあります)のリリースとなります。

 ただし、7月と8月と9月のオプションの更新プログラムの日本語名称には「のプレビュー」が含まれないという、ちょっとしたミスがありました。

 この変更により、Windows 10バージョン1809より前のバージョンのWindowsは、毎月Bリリースの1回のみの更新で済むようになりました。「更新プログラムのチェック」をいつクリックしたとしても、提供されることのないオプションの更新プログラムを検出することはありません。

 もちろん、これはWindows Updateを既定の状態で使っているときのことで、「Windows Server Update Services(WSUS)」や「Windows Update for Business(WUfB)」、その他の更新ソリューションで管理されているPCは別です。また、年に2回あるWindows 10の機能更新プログラムについても別の話です。

 オプションの更新プログラムが提供される対象のWindows 10バージョンを実行している場合、Windows Updateを自動更新に任せていれば、同じように毎月Bリリースの1回のみの更新で済みます。

 しかし、「更新プログラムのチェック」をクリックした場合の挙動については、以前とは少し異なるので注意が必要です。Cリリースが利用可能になってから次のBリリースまでの間にクリックした場合の挙動です。

不正確なオプションの更新プログラムの入手方法

 Cリリースは、Windows Updateを通じての提供、またはMicrosoft Updateカタログのダウンロード提供で入手できます。WSUSの対象外です。たとえば、2020年8月のCリリースは、以下のサポート情報で修正内容に加えて更新プログラムの入手方法が説明されています。

August 20, 2020-KB4571748 (OS Build 17763.1432) Preview
https://support.microsoft.com/en-us/help/4571748

August 20, 2020-KB4566116 (OS Builds 18362.1049 and 18363.1049) Preview
https://support.microsoft.com/en-us/help/4566116

September 3, 2020-KB4571744 (OS Build 19041.488) Preview
https://support.microsoft.com/en-us/help/4571744

 どのサポート情報にも、Windows Updateからの入手方法は次のように説明されています(画面1)。しかし、Windows 10のバージョンによっては、この説明は正しくありません。2020年7月や9月のCリリースも同様です。

"Go to Settings > Update & Security > Windows Update. In the Optional updates available area, you’ll find the link to download and install the update."

(日本語ページの説明:[設定] > [更新とセキュリティ] > [Windows Update] に移動します。[利用可能なオプションの更新プログラム] 領域に、更新プログラムをダウンロードしてインストールするためのリンクがあります。)

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画面1:オプションの更新プログラムのWindows Updateによる入手方法の説明は、Windows 10のバージョンに関係なく共通だが、バージョンによっては不正確

【次ページ】Windows 10バージョン1809、1903/1909、2004の場合

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