- 2022/12/12 掲載
中国で医薬品関連株が上昇、新型コロナ感染急増を警戒
中国政府が先週、厳格な新型コロナウイルス感染対策を緩和したことを受けて、感染が急増するとの懸念が浮上していることが背景。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は12日午前の取引で0.8%下落しているが、ヘルスケア株指数は1%近く上昇。
国家中医薬管理局が自宅療養に利用できる風邪薬やインフルエンザ薬の推奨リストを発表したことを受けて、多くの医薬品株が値上がりしている。
広く利用されている風邪薬を生産する石家荘以嶺薬業は10月末以降70%急騰し、最高値付近。精華製薬集団も10%上昇し、ストップ高。
マスクを生産する山東道恩高分子材料や抗原検査の武漢明徳生物科技なども買われている。北京や成都など大都市で感染が急増しているとの報告が背景だ。
来年1月下旬の春節前後に感染が拡大し、重傷者や死者が増えるとの懸念も強まっている。同国では多くの高齢者がまだワクチンを接種しておらず、医療体制が逼迫している。
香港上場の墓地・斎場運営大手、福寿園国際集団は一時7%上昇し、1年ぶり高値を更新した。
医療機器メーカーには、投資家から生産能力に関する問い合わせが殺到。楽普(北京)医療器械は、新型コロナ検査の市場需要に対応するため、生産計画を調整する方針を投資家に示した。
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